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離婚まで

離婚まで

離婚まで

作家
藤本ひとみ
出版社
集英社
発売日
2001-04-26
ISBN
9784087745221
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離婚まで / 感想・レビュー

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ゆみねこ

自分の人生は母の呪縛によるもの、自分を取り戻そうと出かけた30年ぶりの中学校の同期会。可奈子という主人公は私と同年代、あの時代を生きた女性たちは大なり小なり親や周囲の考え方に縛られてはいるものの、やはりこの主人公には共感出来ず。何でも周りのせいにしてしまえば、自分の正当性を確信出来るといわんばかりで。

2012/02/23

星落秋風五丈原

理想の妻・母であろうと努めてきた可奈子45才。その心に今否応のない後悔と怒りの念が襲う。原因は夫の無理解だけなのか?同窓会で気付いた心の傷、実母との葛藤、失恋、そしてあの忌まわしい事件。人生のリセットを決意した女性を描く初の自伝的作品。

2001/05/31

ミュール

なんとなくタイトルに惹かれて読み始めましたが、母親との確執が根底にあり、家から出るために結婚したと言い切る主人公に思わず自分自身を重ねてしまいました。あくまでもこれは小説で事件なども起こるのですが、私にとっては随所に心に響く箇所もあり、ストーリーとは離れたところでいろいろと考えさせられました。尤もこんな夫は私ならさっさと離婚してると思いますが・・・笑

2014/09/22

KEI

今の生活に息苦しくなるほど不満を持っている主人公が同窓会を機に里帰りをし、過去の自分を見つめていく。働かずお酒ばかり飲んでいた父の元で絶えず不満を述べていた母の期待に応えようと`良い子'を演じ続けてきた事に気がつき、そこから逃れようとした結婚、出産であった。母の呪縛に気がつき、それでも母親としての責任を果たしながら自分の道を探ろうとするところで終わる。タイトルに惹かれて手に取った本だったが、ちょっと予想とは違った内容であった。

2010/07/02

ひろし

この主人公である可奈子はとても可哀想な人生だと思う。幼い時の母を想う気持ちが痛いほどわかった。なんとも救われない展開がずーっと続くけど、最後はささやかな光が見えた感じの終わり方で良かった。繊細な物語。

2013/04/25

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