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ZOO

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作家
乙一
出版社
集英社
発売日
2003-06-26
ISBN
9784087745344
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ZOO / 感想・レビュー

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sk4

短編集。どの話も人間が持ちうる心の内の黒いものの吐露であると思う。 いろいろ謎があって、例えば『血液をさがせ』でツグヲがワシを殺す理由や、『冷たい森の白い家』の赤毛の女の狂気の理由、『Seven Rooms』で殺人鬼がなぜそれをしてるかの理由など、「そのへんまでも知りたい」と思ったのは私だけだろうか? しかし、短編という枠で乙一氏の言いたかったことはギュッと凝縮されており、なかなか衝撃的なものもありました。 そんな中で好きだったのは、『陽だまりの詩』。 ロボットなんだろうか?ロボットなんだろうなきっと。

2012/10/25

いいほんさがそ@蔵書の再整理中【0.00%完了】

図書館**ホラー**毎日届く恋人の腐乱死体の写真… 彼女を殺したのは誰だッ!「犯人探し」に奔走する男を描く表題作ほか、書き下ろしを含む全10編を収録。今回も乙一節が炸裂!?(紹介文・他より)――これは強烈!読書中、文章から滴り落ち読者の手をドス黒く濡らすのではないか?と疑う程悪意に満ちている。人間の浅ましさ、傲慢さ、劣等感…。全て人体という檻に閉じ込めなければならないはず。そんな心の内に棲みついている猛獣・魔獣がリアルに闊歩する姿が眼前に広がる。嗚呼…だから"ZOO"なのか…。万人に勧められませんが良書!

2013/08/29

風眠

『So-farそ・ふぁー』『落ちていく飛行機の中で』『カザリとヨーコ』等が収められた、10篇の短篇集。特に『冷たい森の白い家』は、死体を積み上げて家を建てる、それだけを見ると異常な行動で社会的にも許されない事なのに、死体の家で暮らす事に安らぎを感じている主人公が、ものすごい哀しい寂しい悲劇の人に思えて涙が止まらなかった。こういうのが「物語」なんだなと、うまく言えないけれどそんな風に思った。哀しくて寂しくて苦しくて、そして愛したい憎みたい、そんな主人公たちが織りなす10篇の物語。人間の業がざくざくと痛い。

2013/12/13

むらKみ

ZOO1,2を読んでいるので再読です。(^-^) カザリとヨーコ、SEVENROOMSは、その後どうなったのかモヤモヤ感が残りましたが、切なさが心に残った作品でした。Closetもそうですが、乙一作品のミスリードにハマるの、意外と楽しみにしています。「やられたー!(^^;」って具合に。

2013/08/15

yukision

初読みの作家さん。どの話も死が身近でありながら、それ自体が重くない。中にはグロテスクな話もあったが、不思議と嫌悪感なく読み進めたくなる中毒性があった。とはいえ、穏やかな『陽だまりの詩』が好み。

2021/08/18

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