大江健三郎・再発見
大江健三郎・再発見 / 感想・レビュー
amanon
大江が亡くなってから数ヶ月。未読の作品を読もうと思いながら読めない状態が続いている折、本書が目に止まって手に取ることに。巻末の作品案内をチェックしたところ、未読本は数冊程度なのだけれど、それでも大江を理解できたとは到底言えないな…と改めて痛感。また、様々な誤解、中傷、批判を受けながらも、世界的な作家としてほぼ一貫して歩んできた大江とある程度同時代を共有できたという事実の重さを再認識。個人的には三島への言及がとりわけ興味深かったか。後、お互いに強く意識しあっていたと思われる中上について触れていないのが残念。
2023/09/22
コウ
すばる編集部と大江さんの共同編集なので、若干手前味噌の感は拭えないですね。イエスマンの小森陽一氏との対談は余計だったような気がします。けれど大江読本としては非常にコンパクトにまとまっていて有意義な一冊であることは間違いないですね(ったく、褒めているんだか、貶しているんだか^^)。★★★★☆
2008/06/21
takao
ふむ
2024/09/27
電柱
形態としては単行本だけどムックみたいな内容で楽しめた。
2015/07/11
s_n
『取り替え子』刊行時「すばる」などでのやりとりをまとめる大江健三郎再入門書と見せかけ 敷居は高めで、これは入門とは呼べないだろう。折に触れて 読み返すことになるだろう大江愛読者向け。荒川洋治は『文芸時評という感想』中で小森陽一 井上ひさしの大江賛美を批判しているけれども 確かに若干寒さを感じないでもない。日仏学院でのフランス人批評家との対話は、あちらの意見が自由で鋭いと感じた。また再読したいと思った。
2011/02/18
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