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ダーク・ムーン

ダーク・ムーン

ダーク・ムーン

作家
馳星周
出版社
集英社
発売日
2001-11-05
ISBN
9784087745580
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ダーク・ムーン / 感想・レビュー

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まあちゃん

バンクーバーが舞台。日本からの移民の息子、エリート警官のハリー。香港から来た悪徳警官の呉、元警官で香港黒社会のボス李の部下の富永。3人の運命が交錯する。揃いも揃って悪党じゃないか。お互いの腹を探りながら、自分の目的を果たそうとする、事実を知ろうとする、そのネタで金をゆすろうとする。ハリーの父親、富永のボス、呉を手先にしていた大物。この3人の関係が現在に影を落とす。至る所に覚醒剤と金の臭い。3人は破滅に突き進む。長いけれど読み応えあり。前半名前が覚えきれず辟易したが、後半は怒涛のスピード感。充実のエンタメ。

2017/06/26

ねなにょ

内容は、まぁ、思った通りに進み、思った通りの結末を迎えましたね。ヴァンクーヴァーのこと、よく調べましたね、馳星周。ちょうど、このお話の舞台になっていた頃、この町に住んでいたので「そうそう、こういう感じなのよね」とか「それは、ちょっと…」とか、いろいろ思い出しちゃいました。ハァ~。

2015/07/12

ウ・トポス

マトモな人間なんてただの1人も出てこない。誰もがとち狂ってる。 でもきっとそれが、虚構じゃない、現実。

2012/08/18

つちのこ

登場人物も日本人、日系カナダ人、中国人、韓国人、白人、ベトナム人…と国際色豊か。その上、名前を覚えきれないくらい大勢出てくるとなると、何度も冒頭の登場人物一覧を見なければならない。中国人社会と根強く残る人種差別、大陸マフィアの暗躍、ヘロインの密売を背景に、著者得意のきなくさい話の中にも、すべてに“おとしまえ”をつけてしまう、『不夜城』以来の冷徹な暴力路線は健在。登場人物たちも、著者の言葉を借りるなら“とち狂ってる”集団だ。エゴイズムと欲望に追い詰められていく心理は読み応え十分たった。(2001.12記)

2001/12/09

乱読999+α

久々の馳星周の作品。日常の生活に憤懣をもつ3人の男たち。犯罪者、悪徳警官、エリート警官。1つの事件で、それぞれの心が壊れ始め、暴走して行き、破滅へと向かう。先に見えるものは『死』しかないのに。そんな彼等の行動をスピード溢れる文章で綴り、読む者をのめり込ませて行く。「不夜城」シリーズと比較すると、舞台が日本ではないためか、また、主だった人物が3人のためなのか、今、一歩、心情に共感、理解ができなかったが、それでも面白かった。やはり、クライム小説は、読後感はどんよりとした澱(オリ)が残るけれども・・・。

2014/07/13

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