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MOMENT

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作家
本多孝好
出版社
集英社
発売日
2002-08-26
ISBN
9784087746044
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MOMENT / 感想・レビュー

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シナモン

死を間近にした患者の望みをかなえてくれる仕事人がいるという噂がある病院を舞台にした短編集。「死」が身近に感じられ、暗く重くなりそうなんだけど、不思議とサラッと読める。独特な世界観に引き込まれました。面白かったです✨💘自分の人生にピンときてるやつなんざ、そうはいないよ。

2024/10/30

nyanco

本多さんらしいガラスのような透明感のある文章。会話で進行していく構成も巧く、すんなりと心の中に入ってくる。重松清さんなら、こうは書かないだろうなと思うストーリー。でも、こっちのほうがリアルな気がする。『死』がテーマの本。本との出逢いのタイミングに驚かされることがある。忘れることのできない一冊になると思う。きちんと『死』について考え、生きることと死ぬことを考えさせていただきました。ありがとうございます。

2009/10/17

七色一味

読破。とある病院の、末期患者の間に密かに流れる必殺仕事人の噂──。実になんとも、心くすぐられる設定じゃないですか。でも、私この作家さんと相性ってあまり良くないんです。良くないというのは──。この作家さんの本は、なぜだか時間がかかってしまうんですねぇ。まぁ、それはいいとして。末期患者さんの最後の願いを叶える仕事人の、胸のすくような活躍とか、そういうモノを期待していた方は、ゴメンナサイ。この仕事人はそんなにかっこ良くないです。しかも、依頼者自体もひと癖もふた癖もある人ばかり。まぁ、それが人間らしい感じですが。

2012/04/20

ミーコ

このシリーズを制覇した訳ですが 最後にMOMENTを読む事に・・・ 帯を見て、ひそかに1番読みたい1冊になってました。自分の最期には 何を望むのか… 答えは出ません。乳癌で亡くなる女の人のお話は 他人事とは思えず、自分にも起こりうる事だと思い 胸が詰まる思いでした。 神田君 こういう人だったんですね~ 中々 格好良かったです。それにしても、何冊読んでも森野の男口調は好きになれません。

2017/03/13

銀河

死にゆく患者の願いを一つだけ叶えてくれる必殺仕事人にまつわる話。病院が舞台なのに明るくて読みやすい。四篇のどの話も、予想を悪い(というかそうであってほしくない)方向に裏切っていく。最初の二つはブラックでビックリしてしまった。三話目の上田さんと、MOMENTの有馬さんの話はそれでも希望というか、生まれてきてよかった、と思えるものがあったから読後感は悪くない。美しいおとぎ話にしないで、きちんと死と向き合っている話だと感じた。神田くん、WILLとイメージ違うけど、なかなか好青年。森野もとても可愛かった♪

2011/03/03

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