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第三の時効

第三の時効

第三の時効

作家
横山秀夫
出版社
集英社
発売日
2003-02-05
ISBN
9784087746303
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第三の時効 / 感想・レビュー

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遥かなる想い

2004年このミス国内第4位。 著者らしい 骨太の警察小説短編集である。 組織で働く 警察官たちの人間臭い人間関係が、 そして ぶつかり合う強烈な個性が、 相変わらず 面白く、抑え気味な筆致が ひどく心地良い。 定番だが、事件の裏に蠢く 人間の業を しっとりと描いている、 そんな本だった。

2018/09/21

おいしゃん

横山秀夫にすっかりハマった。あっと驚くようなトリックはもちろん、出てくる一般人、そしてひと癖もふた癖もあるような刑事たちからも垣間見れる人間性が素敵なのだ。その集大成に感じたのが、最後の短編「モノクロームの反転」。被害者が残した、あるものが、2人の被疑者のうち、心底大切に扱った1人を救い、目もくれる余裕もなかった真犯人を浮かび上がらせる。横山秀夫作品、次は「動機」を予約中。

2015/05/15

こうじ

⭐️⭐️⭐️⭐️4/5 面白かった^_^F県警!みんなキャラが濃い!また、能力も高く、言葉で言わない優しさが色々感じられた。刑事という職業は、疲れそうですね^_^;

2015/08/16

Hitoshi Mita

捜査一課の中にある三つの班。それぞれ違う個性の持ち主達が、事件を追う。三人とも、それぞれ影を背負っている。その心の闇が犯人をあぶり出す。6つの珠玉の短編集。その中でも『モノクロームの反転』では1班と3班の朽木と村瀬が競争意識をむき出しにしながら、犯人を追う。小さな子供を刃にかけた犯人は許せない。最後にその小さな棺を見、対抗心をあらわにし情報を共有しなかったのがにく憎むべき犯人の情報をライバルに教える。そこに刑事の矜持をみた気がする。

2015/05/18

k5

朽木、楠見、村瀬の曲者三人が舞い踊る、超キャラ立ちミステリ。人物像としてはトラウマを抱えた朽木が好きですが、物語としてはトリッキーな取り調べで犯人を落とす楠見がおもしろいです。どちらかというとこちらの方が古典なので、後付けですが、ルメートルに『桐島、部活やめるってよ』をかけたような作品と言えなくもないかも。

2021/06/01

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