リドル・ロマンス: 迷宮浪漫
リドル・ロマンス: 迷宮浪漫 / 感想・レビュー
yumiDON
客の本当の望みを叶えるという男。話をしていくなかで、最初に客が口にした欺瞞ではなく、その人の本来の望みを見つけ、叶える。何とも不思議で、異世界に行ってしまったような感覚になる本です。時には客の過去をえぐりだし、皮肉な結末を与える。面白く読めましたが、私はここ、行きたくないなあ(笑)。何をほじくりだされるか分かりません。一番よかった話は、「イリュージョン・レイディ」哀しい結末が印象的でした。
2015/01/10
calaf
魔法使いではないと言い切るが、悪魔でないかどうかは曖昧にするハーレクイン。彼の元を訪れる人々は、彼との会話の中で、自分の本当の要求を見いだしていく...そこに事件が絡んでくるので、一応は安楽椅子探偵もののミステリー?こういうのは初めて読んだかも...結構面白いです。
2013/12/08
うちのたま知りませんか
【図書館】 連作短編集。 なんでも願いを叶えてくれるハーレクインの元に訪れる依頼者たち。自分や物事の本当を知ってしまう。 何だかカウンセリングの話を読んでいるみたいだった。
2015/07/27
しゅー
★★★著者には、初期のSFっぽい設定の作品や匠千暁シリーズを読んだきり、ご無沙汰だった。例によって『論理仕掛けの奇談』の影響で他の作品も読んでみたくなり、『パズラー』と本書を手にとってみる。比較的、正攻法のミステリーである前者と違い、本書はファンタジーの香りが漂う。探偵役(?)のハーレクインは、依頼人に、ある時は未来を、またある時は過去をシミュレートさせることで、その人生の謎を解いていくのだ。そう、中国の故事『邯鄲の枕』を思い浮かべてもらうと分かりやすいだろう。寓話のようで、海外向けに翻訳してもウケそう。
2022/04/16
入江大和
過去の読書記録より記載。
2004/02/06
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