モビィ・ドール
モビィ・ドール / 感想・レビュー
zanta
274/10/14/2015 読み始めた時点で想定した展開はことごとく否定され、しかし完全に否定ではなくその線もあるんじゃないの?と思わされたまま、読み終わってみればそれはささやかな彩りに過ぎず…手に汗握るのシーンあり、ジーンとするシーンあり。巧いなと思う。一気に読んでしまった。しかし海潜水というモチーフは同じでも、こんなにテイストの違うものになるとは、それもすごい。
2015/10/14
藤枝梅安
◆熊谷さんといえば、マタギを題材にした作品がまず思い浮かぶ。 クマと人間の闘いをテーマとした一連の作品群、そして狼を題材とした作品など、 「自然と人間の相克」を描いたら間違いなく当代随一の作家である。
2009/07/28
さんつきくん
熊谷達也先生の方程式である、人間+自然+哺乳類。今回の自然は南の海で、今回の哺乳類は鯱と海豚。島と海豚の関係と研究者の比賀涼子。海豚を観光の生業にしている島民。ただ自然界では何が起こるかわからない。鯱の出現により乱れた生態系。 作品は自然描写が得意な熊谷作品満載。ただ、イケメンダイバーがすごくめんどくさい(^-^;)
2013/02/15
イナサ
イルカの島である日異変が起こり、それにはモビィ・ドールと名づけられた一体のシャチが絡んでいた。 動物愛護とは何か、研究者のジレンマや海に生きる人々の思いが書かれています。 熊谷さんのお話で東北文化がでてこないのは珍しいかも…。
2014/08/07
りょうけん
熊のお話ではないので、まあそれなりのもんだろうと思って読んでいた。 そしてやはりどうやら海の王者オルカも熊谷さんの物語の中では,熊には勝てんようだなあ,などとしみじみ思いながら読み進めていた。 でもしかし!ラストで逆転。 上手い一発第逆転ラストを考えてある。 (中略) ああ,この本感動したよ、☆は5つ! すぐに本屋さんへ走っていって読んでくらさい。
2012/07/12
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