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漢方小説

漢方小説

漢方小説

作家
中島たい子
出版社
集英社
発売日
2005-01-05
ISBN
9784087747430
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漢方小説 / 感想・レビュー

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mint☆

みのり31歳独身。救急車で運ばれる程の不調があるのに病院では『特に異常なし』。5件目に訪れた漢方診療所でやっと納得のできる先生に出逢い、一進一退しながらも少しずつ元気になっていく。症状は深刻なのに軽いタッチで描かれていてサクサクと読めて面白い。東洋医学の病気に対する考え方がとても興味深いです。

2022/10/04

nico🐬波待ち中

31歳のみのりが、胃の不調から病院を転々とまわり、ようやくたどり着いたのは漢方医。漢方について殆ど無知の私にとっては目から鱗のことばかり。東洋医学では患者の体質等に合わせて薬や治療法を考えるらしい。個人レベルで病を根本から治していく、という東洋医学のスタンスに感心した。体は年齢や環境等によって常に変化し続けている。患者自身が体に起こる変化や病を恐れずに、丸ごと受け止めることが大事なのだとつくづく思った。そういえば私もたまに鳩尾がきゅーっ痛くなるのだけれど…私も漢方医に処方された漢方を飲むべきなのだろうか?

2020/02/08

モルク

突然ロデオマシーンに乗っているように体が暴れだし救急搬送されたものの原因不明、転々と病院をまわり4人の医師の診察を受けたが…。そして5人目漢方医にたどり着く。体質や精神などその人に合わせた処方をする東洋医学。イケメンな漢方医に好意をもったり、飲み仲間内でいろいろあったりして、東洋医学のうんちくだけでなく人間臭い部分もある。140ページほどで短くさくっと読める。西洋医学と東洋医学をうまく融合していければいいけど。それにしても漢方薬のお値段の高さ、なんとかならないでしょうかね。

2022/10/13

taiko

ストレスで体調を崩した主人公みのりは、どの病院に掛かっても「異常なし」と診断される。最後に掛かった5人目の医者は、東洋医学の漢方医だった。…著者の最初の小説とのこと。この方の文章がとっても好きです。みのりを含め、登場人物に心を病んだ人が何人かいて、かなり重めの話ではあるのに、クスッと笑えるポイントがあったり、うんうんと納得させられるフレーズがあったり、とても読みやすいし入り込めます。薬でポンッと治すのは簡単だし確かだけど、じっくり身体と向き合って、根底を変えていく漢方の考え方に惹かれました。

2016/03/21

yanae

「院内カフェ」がすごくよかったのでこちらも。同じようにちょっと病んでる(笑)女性が主人公。いや、今回は結構病んでるか?!スイッチが入るとロデオ状態(体が震えて止まらなくなる)になってしまう症状に悩む女性。どの病院にいっても治らない。彼女が行ってみたのが「漢方医」。疑いながらも、東洋学の世界にはまっていく姿がかわいらしい。西洋学では「ストレス」の一言で片づけられる症状を、ストレスと言い切らないところ奥深い。私も漢方医にかかってみたい。少し病んでいる人も明るいタッチで書ける中島さんの作品がすごく好き♡

2018/11/26

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