さよならバースディ
さよならバースディ / 感想・レビュー
takaC
題名の「さよなら」が意味することは何かと思いながら読んでいたが、そういう方向に進んでいくとは予想外だった。これなら確かに『さよならバースディ』と付けたくなるわな。
2018/07/13
さっこ
類人猿の言語習得実験を行う霊長類研究センターでの研究生の死。バースディと名付けられた猿との会話を目指している若き研究者が謎に挑む。バースディが可愛い分、余計に切なさが増しました。人間のエゴの中でバースディが感じる友情や愛情、最後の最後まで切なくて。「あいしてる」という言葉が心に響きました。
Take@磨穿鉄靴
荻原氏。軽快なユーモアは今回は無しで。タイトルのさよならが何を指すのか考えながら進む。中盤辺りからバースディの前に別のキャラクターとさよならになる。結局この話を通して荻原氏は何を伝えたかったのだろうか。それが私には見えてこなかった。主人公はバースディを手放さないと思っていた。そこからの「さよなら」だと思ってた。それが結構あっさりさよならしててこの話は結局何が言いたいのかわからなくなってしまった。★★★☆☆
2023/08/23
ぽろん
人間に捕らえられて動物実験の対象となった母猿のお腹にいたバースデー。結局人間のエゴに翻弄されただけに感じて、切ないラストだった。たとえ、生息地に戻っても辛い試練が待っているし、病気のバースデーにユキの残した謎解きの相手をさせる真も勝手すぎる。もやもや感が拭えないなあ。
2018/02/02
フーミン
とっても面白かった一冊でした。そして志村どうぶつ園のチンパンジー・パンくんを思い出しました。11才になって難しいといわれていたロケでご対面した園長にパンくんはすごい勢いで近寄るのを複雑な気持ちで見ていました。『さよならバースディ』は自然に帰って行くところでエンドですがその後どうなんだろうと切ないような気持ちが残りました。荻原さんの作品って動物の描写が生き生きしてうまーいです。
2018/10/18
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