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夜の朝顔

夜の朝顔

夜の朝顔

作家
豊島ミホ
出版社
集英社
発売日
2006-04-26
ISBN
9784087748062
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夜の朝顔 / 感想・レビュー

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takaC

新刊が期待できないので姑息ながら未読本潰しで豊島ミホの毎年読みを継続させる作戦。このお話自体は文庫で既読(かつ豊島ミホ初読)だけどね。

2018/09/22

lonesome

―好き、と思った。悔しさがじゅうじゅう音を立てる中で私は発見したのだ。 あとがきに「誰にとっても小学生時代のアルバムになるように」と書いてある通り、主人公センの成長とともに芽生える色々な感情に、自分の子供時代を振り返って、こんなに難しいこと考えてたかなとかでも確かにこんなふうな寂しさを感じたことがあったなと思い出した。やっぱり子供だって恋を知って自分の心の中を見つめて成長していくものなんじゃないかな、と思う。そしてこの連作短篇集もどの話もタイトルがとても秀逸だ。

2014/04/24

けんとまん1007

小学生の頃のことは、ほとんど覚えていない。それでも、写真と、田んぼで遊びまわったこと、町内のお寺の境内で遊んだことを思い出した。そうかあ~、小学生ってこんな感じだったのかあ~と。日々、いろんなことを感じながら成長していく。ふと、二人の子どもたちの小学生の頃のことを思い出した。

2020/08/01

ひめか*

小学生に戻った気分になり楽しかった。今は小学生ってあんなに小さかったんだと思うが、あの頃はあの頃で小さな社会の中で一生懸命生きてた。いじめている子に便乗もできなければ、いじめられている子を見て何もできない自分、好きな子に対して素直な気持ちになれない自分、誘拐事件が気になって袋に遺体が入ってるのではと考えてしまう自分…全て共感できた訳ではないにしても、小学生の頃を蘇らせてくれる。心の繊細さを描くのが上手い。後書きにも共感。私もよく覚えてるのに、ほんと皆覚えてない。豊島さんの思惑通りに仕上がった作品だと思う。

2018/07/10

麻衣

閉塞的な世界で戦っている子供は、きっと大人が考えている以上に苦しい。子供の悩みが大人のそれより軽いということは決してないのだ。それでも、雪が積もれば春がくる。そうしたらもう怖いものなんて全部なくなるんだから。大人になることは決して悪いことばかりではないんだよと、幼い日のわたしたちに教えてあげたい。

2017/02/16

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