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ヘルメットをかぶった君に会いたい

ヘルメットをかぶった君に会いたい

ヘルメットをかぶった君に会いたい

作家
鴻上尚史
出版社
集英社
発売日
2006-05-02
ISBN
9784087748093
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ヘルメットをかぶった君に会いたい / 感想・レビュー

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たらちゃん

今ならネットでもっと情報が集まるでしょう。でも辿り着かない方がいいかも。愚をおかさないためには知って考えて自分の意見をもたなくてはいけません。なのに知を得ると人を見下したり迫害するのはどうしてなんでしょう。

2016/08/18

おもち

『人間は仕事をし、飯をくう、わしは金を払う。それが人生じゃないか」「それ以上に人間に必要なことって何だ?わしはまちがいを犯してはいないだろう?わしは正しい人生を送っているだろう、この世界で?』ヘルメットの彼女を巡る旅はかつて押さえ込んだ自分の渇きを確認する旅。あったかもしれないもう一つの人生での幻の一瞬。その行く末を確認する旅路。それはこの世界ではない別の世界で本当にあった出来事と言えるかもしれない。いや敢えて本当にあった事なんだと言い切ろう。そう認識した上で読者として「鴻上さん、読んだよ。面白い小説でし

2010/04/10

TURU

作者の全共闘への思いには共感がもてます。作者とは違い自分は全共闘で戦った人達の子供にあたる年齢です。でもヘルメットをかぶり、顔にタオルを巻き、ゲバ棒、投石、デモ行進と熱いものを感じます。フィクションなのでどこまで本当かわからないが題名から「小熊英二著 若者たちの叛乱』の表紙の少女が「ヘルメットをかぶった君」では無いのかと。自分もこの写真を見たとき時間が止まるほど見入ってしまいました。

2014/09/17

森永博雄

 劇作家・演出家である著者が30年以上前のニュース映像を観て、そこに写っていた女子活動家に会おうと駆け回る話。どこまでが事実でどこまでがフィクションかわからないのだが、そこがまた面白かった。様々なエピソードのちりばめ方から著者の才が感じられ、一つ一つのエピソードから、著者の等身大ぶり、深み、フットワークなどが伺える。  内ゲバやボスニア紛争などの残虐な話も出てくるので、そういうのが苦手な方にはお薦めしない。実は私も苦手なのだが…

2012/08/27

まんだよつお

鴻上さんが早稲田大学に入学した1978年当時、学園紛争の名残りは大学当局により一掃されていました。そして2005年。深夜番組で観た、早大文学部前で勧誘ビラを配るヘルメット姿の女子大生に心奪われた鴻上さんは、彼女のその後をたどる旅に出るのです。あまちゃんなノスタルジックものかと読み始めましたが、どっこい結構シビアなお話です。どこまでが現実で、どこまでがフィクションなのかは曖昧としていますが、それでも戦いいまだ終わらず、という現実を彼女も鴻上さんも生きていることがよくわかりました。

2006/06/28

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