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夢の痂

夢の痂

夢の痂

作家
井上ひさし
出版社
集英社
発売日
2007-01-06
ISBN
9784087748352
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夢の痂 / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

全編にわたって軽妙で喜劇的なタッチに終始する。また、ミュージカル仕立てにもなっていて、これが劇に一層のスピード感と軽やかさとを与えている。しかし、その軽妙さの影には重大な作者の提案(ただし、済んでしまったことなので、本当はかくあるべきだったという)が、実にさりげなく籠められている。それは敗戦後、昭和天皇は退位して出家すべきだったのではないか、というものだ。しかも、東京裁判の結果には関わりなく、みずからの意志で。また、南朝の後裔を自認する熊沢天皇の話も出てくるなど、劇の細部にわたってもよく考えられている。

2014/07/13

Takao

「東京裁判三部作」があるとは知りませんでした。その第三部が本作。是非一度劇を観てみたい、そんな戯曲(?)でした。2006年に上演されたそうです。

2014/10/14

チューリップ

東京裁判三部作の3作目。2作目の夢の泪は舞台で観たのだけど、夢の痂はそれよりも喜劇的要素が強いなあと思った。

2010/07/04

Masa

「初日への手紙」を図書館に返したその日の書棚で開架されていました。こんな偶然というものがあるものです。東京裁判そのものは劇中出てきませんが、東京裁判の裁かなかったもの、そして今も日本人の心にささくれ立っているものを描き出していると思いました。「初日---」で悪戦苦闘する井上ひさしさんと演出、スタッフそして出演者の方々の奮闘の舞台が目に見えるようです。

2023/12/31

mariko

東京裁判三部作の3作目。 1作目夢の裂け目、2作目夢の泪。 他二つも読みましょう。

2014/12/15

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