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カオスの娘 シャーマン探偵ナルコ

カオスの娘 シャーマン探偵ナルコ

カオスの娘 シャーマン探偵ナルコ

作家
島田雅彦
出版社
集英社
発売日
2007-06-05
ISBN
9784087748628
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カオスの娘 シャーマン探偵ナルコ / 感想・レビュー

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優希

シャーマンなど面白い要素は色々あるのですが、どれもテーマとして浅いのが残念でした。

2023/12/11

純子

先に読んだ『英雄はそこにいる』のナルヒコがシャーマンとしての力を得るまでの壮絶な過程に引き込まれた。ナルヒコが救おうとする少女の身に起きた事件が凄惨すぎて、ときどき深呼吸しながら読み進める。同じく少女を助けようとする大学教授が登場してからは、少女がたんなる誘拐被害にあっただけではなく「世界経済評議会」が絡んでいたことがわかり、話も大きく展開。太刀打ちできるはずのない巨大組織に一矢報いるには、やっぱり命と引き換えでないとだめなのかなぁとちょっと辛かったが、ナルヒコとはもっと会いたくなった。

2022/11/01

haruaki

スピリチャルブームだった社会的揶揄もあり島田雅彦らしいといえばらしい。テロや少女暴行、警察の不祥事など、扱われる物事自体は重いものの筈だけど何だか軽い。だから一気読み出来たのだろう。それとも、日本での自爆テロの動機付けが深いものを感じられないからかな。社会への憤りと民族や宗教の憤りの深さって違うのかな。シャーマンであった祖母の、ウィルタでもなくアイヌでもなく、ただの人になろう、という言葉は良かった。でも何だか軽い味の作品の中に埋もれてしまっていて少し残念。

2016/11/16

hiromura

帯にあった美輪明宏さん推薦!につられて著者初読み。スピリチュアルな話は好きだが、ミステリーというより過激すぎて実際に起きたら怖い事ばかり(現実に起きている場所もある)読んでいてつらかった。文章は読みやすく、シャーマンナルヒコの続きがあるなら読みたい。文部科学大臣賞受賞作?子供には勧められない気がするが。

2015/02/05

komame

エンタメと思えば過剰な表現も楽しめるかも・・・と思いながら最後まで読んだけれど、やっぱり無理でした。不必要と思えるような少女への虐待は(本当に嫌だったけど)エンタメとして良いとしても、悲惨な物語が希望を見出す終わり方をしているんですけど、そこに至る、もう色んなものの解釈の仕方が自分にとっては全く受け付けられなかったために、この読書経験を早く忘れ去りたいと思ってしまうような作品でした。読み手がどんどん取り込まれてしまう力を持つ、文章が上手な作家さんですので、全ては刺激的な要素、エンタメと思えば楽しめるかも。

2012/10/08

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