狸穴あいあい坂
狸穴あいあい坂 / 感想・レビュー
keiトモニ
“江戸城の南、広大な増上寺の西方に位置する麻布は坂だらけ…狐狸やムジナは退散しても同じような人々が住む町だ”…当時も今も、麻布・六本木には、胡散臭い人達が住んでるんだねぇ…。“金欠の為家来の数を増やせない武家は、年季奉公の中間者を雇う”いつの時代も非正規雇用で間に合わすんですね。それにしても“おとり”は切ないなあ…。今のイジメと何ら変わるところがない。このシリーズ、気楽にいけましょうか…澪シリーズがふと頭をよぎるやら、霊験なしお初も登場して…。さて、最終話「春の兆し」で、さあこれからだ、と確信しました…。
2015/10/22
星群
シリーズ1冊目。時代小説が好きと言いながら、火盗改と町方同心が犬猿の仲という事も、町方が町人を相手にしている事から、火盗改から下に見られている事も、知らなかったので、勉強になりました。それが、火盗改だった祖父を持つ結寿と、 町方同心で一人息子を抱える妻木道三郎にとって、難しい問題として、のし掛かる。『涙雨』と『春の兆し』が印象的。
2013/01/11
ymartak
諸田さん初読。職務上犬猿の仲である火盗改の家の娘と町方同心が、事件を通じて徐々に心を通わせていく様子を、四季の移ろいと共に描く連作短編。事件に関わった人達の事情をきちんと理解し、最良の解決を望み奔走する主人公達の姿が心地良い。先が楽しみで、続編も早速読んでみたい。
2013/04/18
さなごん
身分とか環境が邪魔するから余計に惹かれるのか。鈴江がかわいそうだった
2016/07/24
kazu@十五夜読書会
シリーズ一巻。火盗改めの孫娘の、恋い模様。諸田さんの描く女性のやさしさに、読み進めました。続編を読みたいです。
2012/10/21
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