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楊令伝 2 辺烽の章

楊令伝 2 辺烽の章

楊令伝 2 辺烽の章

作家
北方謙三
出版社
集英社
発売日
2007-07-26
ISBN
9784087748666
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楊令伝 2 辺烽の章 / 感想・レビュー

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納間田 圭

話しは大陸全域に…さらには海の上まで。再び形が整いつつある梁山泊のあれこれ。実はこの流れに…もう一つの要素が加わった。それは…宗教な。”方臘”という不気味なキャラが登場。一方北の果てで”幻王”と名乗り充電中の…我らが“楊令”。彼を迎えに行った”武松”との一幕は読み処。水滸伝最終で頭領”宋江”に止めを刺した楊令の吸毛剣が、今度は武松の右手首を切り落とした。さらに…その岩のような拳を楊令と武松ふたりで焼いて食べてしまった。そう昔、魯智深の左腕を魯智深と林冲で食べてしまった話を思い出す…これぞTHE北方流

2022/07/25

榊原 香織

全15巻の2 水滸伝の初期と比べると女性の扱いがずいぶん変わってきた。 時代の声に答えたのか? 物扱いだったのが、どんどん強くなってきて、楊令伝では主体性を持って日本に交易に行ったり、軍事技術者として前線に出たり。

2021/12/19

Y2K☮

南に吹き荒れる不穏な風。生は苦痛だから殺して楽にしてあげようなんて思想は明らかに狂気。殺すことも死ぬことも厭わぬ者と戦う側の心情を考えると背筋が凍る。裏を返せばそんな狂気に救いを求めざるを得ない段階まで民は困窮していたのだ。帝の莫大な浪費、賄賂政治の横行。信者を束ねて国を建てんとする方臘の真意は男の野心か、現世への虚無か。そこに民を救うという志は無い。志があってさえ革命後の新国家は腐敗を免れぬ。人の業を見通した楊令の苦悩。それでも前を向いて誠実に進めば何かが生まれる。ほら、意外な人が君の背中を見ているよ。

2017/09/18

calaf

結局、国ってあるようでない?人間が作る限り、いくら潰しても同じようなもの?まぁ、分からないでもないけど...そしてついに、火は南方から上がった・・・これからどう展開していくのか???

2016/09/24

さよちゃん

別人のように変わってしまった楊令ですが、語ると、ああやっぱり楊令だ、と思いました。文章で人物の書き分けが出来る北方さんは凄いです。その楊令、梁山泊軍では宋を倒せないから戻らないと、言う。で、「宋は俺が倒します」って、それはカッコ良すぎです、惚れました。そのあと、呉用との再会、史進との再会、いちいち胸熱です。一方、子午山では花飛麟が泳ぎを覚えました。平和すぎ(笑)。でも、子午山の描写にはいつも心が和みます。読者にとってもオアシス子午山。次巻が楽しみでなりませんが、勿体無いからゆっくり読みたいです。

2013/01/27

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