KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

約束の地で

約束の地で

約束の地で

作家
馳星周
出版社
集英社
発売日
2007-09-26
ISBN
9784087748789
amazonで購入する

約束の地で / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Ririka

前から気になってた作家さん、読みたいのは違うタイトルだったけど、読んでみました。北海道を舞台にした5つの短編です。登場人物がリンクしている連作短編は面白く好きなのですが、内容はお金、介護、孤独、DV で虚しかったり、犬や猫が登場しても悲しくなったり、 人間の奥底にある気持ちが浮き出てるような このような事が起こるかもしれないと思える物語でした。嫌な気持ちを抱きつつちょっとドキドキしながら読み進めて読み終えた作品でした。

2016/05/10

MINA

「どこでも一緒だー未来は無限にひらき、無限に閉じている。」『虚の王』を読んで以来著者のこと気になってこれて三作目。何となく意外。こういうどこにも行き場の無い哀し過ぎる連作ものも書くのだなぁ。まさかラストの話で″まこっちゃん″出てきたから最初に繋がるとは。鬼母の介護地獄、親の墓荒らし、愛情を知らず幻想に逃げ込んだ少年、弟からの強姦未遂、DV妻二人…救いがないな。でも嫌いじゃない。色んな形の暴力により出口を見失って彷徨う人々。つらいな。きっともう他にどうしようもなかったとしか思えないから余計に残念だ。

2018/01/31

そうたそ

★★★☆☆ いつものノワールとはまた違った味の短編集。北の地に住む人々の抱える鬱屈とした感情、地方ならではの閉塞感にあえぎながら生活していく様が描かれている。書き手が違えば、救済をも描けそうなストーリーだが、本書での救いのなさはノワールの書き手である馳さんらしい展開。実際にその地に暮らす馳さんだからこそ書ける、丁寧な描写、北海道の持つ仄暗いイメージがよく伝わってきた。

2020/07/22

いのうえ

地元から離れることのできない人たちの閉塞感がリアルで引き込まれた。

2018/10/17

dra-wrappin

小さい町や地域での人間模様がよく描かれている。その内容はけっして明るいものではないものの、気になってあっという間に読了だった。

2018/03/13

感想・レビューをもっと見る