萌神分魂譜
萌神分魂譜 / 感想・レビュー
rinakko
再読。個人が純粋にただ祈る(=プチ信仰)境地から、 “いる、と信じられる絶対唯一の他者” “原点、定点となる他者” “もうひとりの私”(=分魂)としての神を見出す話へ、個人の信仰のテーマが更に押し広げられていく。プチ信仰があってそこに分魂もいてくれる、不思議な大らかさ。…にしても、“姫”を愛してやまない“俺”(客人権現)が、酒に溺れ続ける“姫”を救うために姿を現すところ、笑ってしまって凄く好きだ。床から生えてみた、って。しかも台所。萌神だから“生えてみた”で合ってるのだろうけれど。(めも フォイエルバッハ
2019/11/21
ホレイシア
多くは語るまい…というか、一人でにやにやしながら読むものだと思う。この表紙と中身、最初は落差があるような気がしたが、実はそんなことはないのであった。年々変貌を遂げてゆく作品に、まだついていけるか私、という緊張感を持って読める貴重な作家である。満足。…あ、またもや印税払いませんでした、すみません。
2010/09/13
Qfwfq
ハイテンションで駆け抜けた金比羅みたいな疾走感はないけど、萌神と主人公の愛の系譜を暖かく見守った。
2011/04/30
とよかわ
笙野頼子初体験だったんですけど、まったくいみがわからないのに最後まで読んでしまったふしぎ
2010/03/30
葛井 基
神話は起こりうる現実の集大成なのだ。 前三部作へのオタクたちの反応へのアンサーソングかと思いきや。 神と作家が語らう、魂の会話。美しすぎる心象。
2016/05/26
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