リボルバー
リボルバー / 感想・レビュー
深夜
人々が群像劇に求めるのは、複数の違う目的を持った登場人物たちが、どの時点で交わるのかにあると思う。この作品も例外でなく、拳銃を拾った少年、拳銃を奪われた元警官、そして狂言回し的役割を担うギャンブル狂の男二人組の三視点からなるサスペンスタッチの群像劇だ。少年のパートは中村文則『銃』を思わせる、この銃で人を殺してしまうかもしれないという自意識の葛藤。元警官は少年の足取りを追う探偵に。二人組はスラップスティックな珍道中で物語の緩衝材となり、複雑になることなく純粋に読者を楽しませてくれる。
2016/11/29
Stevie G
最初の献辞で、前作「王様の結婚」を白い眼で見た全国の読書家へ、汚名挽回の願いをこめて捧げる、とありますが、「王様の結婚」、それほど悪くなかったけど。でも、この「リボルバー」読むと、寝台特急「さくら」は、まだ東京と長崎・佐世保間を走っていたし、東北新幹線は盛岡まで、青函連絡船も活躍中という時代だったのですね。懐かしいけれども、長距離を列車で移動するには、時間も体力も必要な時代でした。
2017/12/16
kana
人の出会いは不思議なものであった。最後にペンダントが頭に残った。人は出会いと別れを繰り返す。旅をする時間と余裕がほしい。さて、主人公は誰だったのか。それぞれの人が、おもしろい。
2017/05/07
寝る子は育つ
再読。 初読の時、読み終わるまですごく時間がかかった記憶があります。この作家さんの作品は好きだったのにテンポが合わなかった感じ。 再読となると、もっとさらりと読むのであっという間に読了しました。wかったようなわからないようなそんな印象^^;
2014/11/05
佳奈
新&圭介も事件に絡んでくるかな?と思ったけど、読みが外れた…キーホルダーの件は二人が直接的に関わるよりもロマンチックで素敵だなと感じだ♪
2013/09/06
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