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切り裂きジャック・百年の孤独

切り裂きジャック・百年の孤独

切り裂きジャック・百年の孤独

作家
島田荘司
出版社
集英社
発売日
1988-08-01
ISBN
9784087751208
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切り裂きジャック・百年の孤独 / 感想・レビュー

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雪紫

100年の時を越えて、ベルリンに切り裂きジャックが蘇る。図書館から借りたのは表紙なしだったけど・・・表紙がエイリアンなんですけど!はさておき、遺体及びこの話における切り裂きジャックの動機の背景は斜め読みしてしまうほどにえげつないのに(あの台詞が出る前は惑わされてたし)、それでもこの解釈と重ねた事件は読みやすく惹き込まれる(後思ったよりハッピーエンド?)。・・・主任の心も掴んだクリーン・ミステリ、一体何者なんだ(棒読み)。

2023/10/01

Cinejazz

犯人の割り出しに説得力みなぎる、島田流ドキュメンタリー・タッチで語られる、小説の域を超えた迫真のホラ-・ミステリ。

2017/07/07

ベック

事件は1988年の東西併合前の西ベルリン市で起こる。深夜の街中で娼婦が惨殺されたのである。喉を切り裂かれ内臓を取り出された死体は、丁度百年前に起こった切り裂きジャック事件を想起させた。いま気づいたが、島田荘司はこの頃から実在する事件を作品に取り込んでしまうという悪癖をおこなっていたのである。しかし、この作品はその悪癖がプラス方向に傾いている。現在と過去の類似した事件を交互に描くことで読者に二つの事件の関連性という興味をもたせ、いったいどういう解決になるんだとページを繰る手を止めさせないのだ。

たーぼ

1988年のベルリンで起きた連続娼婦殺人事件。まるで100年前ロンドンで起きたかの有名な「切り裂きジャック」事件を彷彿とさせるような残虐さ…「切り裂きジャック」は今も様々な作品のモチーフに引用されたり、独自の解釈で犯人像を語られたり。今となっては真相は藪の中だが、案外本書が核心をついていたりして。グロ描写が苦手な方には要注意作品です。

2017/10/09

萌黄

舞台は1988年のベルリン。ちょうど100年前に起こったロンドンでの切り裂きジャックと類似した事件が発生する。被害者は皆娼婦で、人数も5人。腹を切り裂かれる手口も同じ。100年前のロンドンと88年のベルリンが交互に描かれ、それぞれの解決をはかる構成。 私の今年のベストは『一八八八切り裂きジャック』なので、触発されて読んでみた。1888年の犯人像や動機は似たような説をどこかで目にした気がするので意外性はないかもしれない。でも単純に面白かったし、(ネタバレ)島田荘司と言えば・・な人も隠れ気味に登場なので。

2012/07/18

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