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漂泊の牙

漂泊の牙

漂泊の牙

作家
熊谷達也
出版社
集英社
発売日
1999-10-05
ISBN
9784087752533
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漂泊の牙 / 感想・レビュー

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cryptoryou

オオカミと思われる動物に妻を妻を殺された動物学者の男、ドキュメンタリー映像を撮影する為に男の姿を追うジャーナリストの女性、そして食害事件に隠された謎を追う刑事。三者三様の想いなか事件は思わぬ事態に進展してゆく。途中からは犯罪者捜査のミステリー要素のほうが強い感じになり少し残念でした。それにしてもオオカミを題材にした小説では、オオカミ犬の存在がデフォなんですかね。今でも日本の山奥のどこかでニホンオオカミが生き残ってるかもなんて、夢想するだけでもロマンがあっていいですよね。

2020/08/15

クリママ

獣に妻を殺された、宮城の山奥に住む動物学者、単身赴任中の刑事、左遷された女性ジャーナリストが、獣を追う。絶滅したニホンオオカミなのか。民俗学者の話や、古い殺人事件が絡む。「ブナの森が生き続けてきた膨大な時間。そして森に優しく抱かれながら生きている無数の生命。自然が織りなす悠久の営み。」「我々が暮らす同じ地表の上でオオカミが生き残り、人の知らないところで疾駆しているとしたら・・。」 ロマンとミステリー。オオカミたちはどうなるのだろう。

2016/04/27

まるぷー

宮城県の山村で獣に食害される三件の事件が起こる。動物学者の城島郁夫がオオカミの生存説を唱えて山中に入る。テレビ局の丹野恭子もそのドキュメンタリーを撮ろうと追う。明治初期に絶滅したとされるニホンオオカミを検証する動物学的な観点とサンカと呼ばれる山間漂民の謎を説く民俗学的観点が興味深い。昭和初期まで生存していた可能性もあるニホンオオカミだが、犬とオオカミを掛け合わせオオカミ犬を作り出す沢田満夫の野望だが、生命を人間の都合でコントロールする 在り方には(保護や駆除も含めて)頷けない。生存説にはロマンを感じた。

2022/05/25

ほし

宮城県北西部にある山深い村にオオカミの目撃情報が地元テレビ局にもたらされ、まもなく女性か獣に襲われ餌食となる惨たらしい事件が起こる。愛妻を失った動物行動学者でオオカミの専門家である主人公城島は、オオカミの追跡調査を始める。①果して絶滅したはずのニホンオオカミは居るのか。厳しい山の描写とオオカミがロマンを感じさせて良かった②サンカとは?耳馴れない言葉だか、民俗学者と警察で見解が大きく違う③その後が気になるエンディング。一体どうするのか?④今後、オオカミにはまりそうな予感。

2015/11/23

あっちゃん

タイトルだけで、勝手に熊ものと勘違いしてた(笑)大丈夫、オオカミでも差障り無い(  ̄▽ ̄)妻を殺された動物学者の超人さがハンパナイ!寡黙な所も刑事さんのオッサンくさい所も、よく合ってて良かった!殺人事件の部分が少し雑な感じだけどね!

2016/09/05

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