KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

娼年

娼年

娼年

作家
石田衣良
出版社
集英社
発売日
2001-07-05
ISBN
9784087752786
amazonで購入する

娼年 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

nyaoko

松坂桃李主演と聞いて早速。久しぶりの石田さん。娼婦の世界を描く作品は数あれど、男性の場合はなかなかないような気が。性の仕事って、危険な世界や人が蔓延っていて、読むと陰鬱な気持ちになるけど、主人公領の性格や客層の女性達がしっかりしてて、読みやすくてサラッとした印象。リアルなんだけど、エロいんだけど、不思議にライトっぽい。メグミは嫌い。咲良が好き。さて、続編も、続続編も読まねばなるまい。

2018/03/18

あつひめ

舞台で上演されると知り手に取ってみたが。これを舞台でどう演じるのだろう…とビックリしてしまった。娼婦というのは知っていたが、娼夫は知らなかった。ホストとも違うし。性を通して心の闇を砕いていく。女の数だけ欲望の形は違う。正論が正論として通らない世界なのかもしれない。まずは、正論とは何か…とさえ思ってしまうような世界が展開される。さらっと…なのに奥深く描かれているから嫌らしくは感じない。続編も出ているので、登場人物のそれからを読んでみたい。そこでこの世界をもう少し理解できるかもしれない。

2016/10/07

きさらぎ

女性やsexがつまらないというリョウは、もっと女性を信じろ、つまらないと見下しているものはもっと素晴らしいものだ、とクラブで働くことを勧められる。綺麗な顔や上手なsexだけでなく、心の繋がり、自分を知って欲しい、喜ばせたいという思い、それに気付いたリョウは、相手に最高の時間を過ごしてもらうために、言葉と身体の気配を読み、瞬発的な対応ができ、どんな年齢の女性も愛しいと思える最高の男になる。でも、苦痛にしか快感を感じないノンセクシュアルなアズマに興味を持ってしまう私はかなり混線してるんだろうな。

2016/10/25

扉のこちら側

初読。人と人との心のつながりとは何なのだろう。リョウとアズマの小指のエピソードにはぞくぞくしてしまった。快感ではなく。

2013/02/13

よつ葉

性をさらすことで見えてくる本質。すごく美しかった。自分の本来隠しておきたい部分を、両手で大事に受け取ってくれるリョウ君に温かい気持ちになりました。一線を越えた先に見えるもの、見せてくれるもの。それがその人の原形なんですよね。リョウ君の知りたいことは私の知りたいことでもあった為、完全に感情移入してしました。石田さんの作品、さらさらして好きです。

2017/05/10

感想・レビューをもっと見る