月を吐く
月を吐く / 感想・レビュー
オレンジ。
徳川家康の正妻、築山殿の物語。美貌と知性を備えた瀬名は、家康の愛情を一身に受けるが、姑の策略によって悪妻の烙印を押されてしまう。これは女の悲劇の一生と言えるのではないか。歴史に詳しくなくて幸いだと思える、重い一冊だった
2015/07/01
ちゃこ
【2001年4月書き下ろし作品】天文12年(1543)〜天正7年(1579)。徳川家康の正室・築山殿を描いた作品。 通説では悪妻・悪女として知られる築山殿だが、この作品では全く異なる姿で描かれている。家康に見初められ仲睦まじかった夫婦生活も生家と婚家の対立で一変。さらには姑・於大の登場。嫁姑の対立、妻にも母にも優しいが腹の裡を見せない夫、叶わなかった初恋の相手への想い、お家騒動…とまるで昼ドラのようなドロドロ感満載で背筋が凍る恐さがありました。 /[2014ー083]
2014/04/24
moopee
★★★☆☆ もうひとつの築山御前の話。フェルゼンとアントワネットのようできゅんきゅん。
2009/03/05
fukufuku
悪妻の代名詞である築山御前のもうひとつの物語。ちょうど大河ドラマで瀬名姫がなかなか興味深い人物となっているので、それと比較しながら読むとまた面白いなと。悪名高い人物の違う面に光をあてたお話は昔から大好き。本作は読んでいくうちにイライラがあふれでてくるようなストーリー展開でしたが、それでも面白く読めました。家康が嫌なやつに描かれていてなかなか。
2017/03/30
星落秋風五丈原
著者にとっては初めてのお姫様もの?徳川家康の偉人らしくない、せこさというのが生まれた三河という風土から来るものなのかと思っていたが、長い人質生活から来ているとみた方がいいようだ。それはともかく、家康の正妻・築山殿というと、悪妻の典型のように描かれてきたが、果たして…。
2004/01/12
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