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トルーマン・レター

トルーマン・レター

トルーマン・レター

作家
高嶋哲夫
出版社
集英社
発売日
2001-05-02
ISBN
9784087752854
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トルーマン・レター / 感想・レビュー

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達ちゃん

興味あるテーマだったので手に取りました。意外とハードな内容にびっくりでしたが、濃い内容でした。

2021/02/06

アキ

カリスマ的魅力に富む若き米大統領の平和祈念式典公式参加という歴史的な出来事を控えたある日、元新聞記者の主人公が“偶然”手に入れた「トルーマン・レター」。自筆とみられるその手紙に記された、憎悪にまみれた先の「原爆投下」という大統領の決断。71年目の亡霊のごとく国際情勢を一変させるその内容に、国際間の陰謀入り乱れての争奪戦は“必然”に。米大統領訪日をピークに争奪戦とその真偽は決着へと向かい…。5月に広島へのオバマ大統領訪問があったばかりで、広島・長崎の慰霊の日を目前に真に迫った物語としての醍醐味がありました。

2016/08/07

k-katayama

この作品は、2001年5月。21世紀の作品だが、21世紀を迎えるためには、やはり、戦争の20世紀を国も国民も、個人も まずきちんと整理してからでないとだめだ。そんな思いで読了した。この時はまだ、中国経済が大ブレイクしていなかったのだが、日本人が日本人として、アジアと世界とどう付き合っていくのか、その際、侵略戦争のけじめは、原爆の受け止め方は、日米安保条約の扱い方は、・・・・ 日本人として避けて通れないことが山ほどあることを、この作品はきちんと指摘している。そして今、現国会で審議されている法案の行方は。

2015/09/14

鈴と空

突然手に入った謎の手紙の内容は(不愉快な内容だけど)とても興味深いし、手紙を狙っているらしい謎の組織とさらに目的不明の別の組織の登場にはハラハラもする。けど、あまり楽しい・面白いと思えないのは何故だろうな……。

2010/10/26

いずみ

政治的な陰謀と暴力(いろんな意味で)が複雑に絡んで、登場人物が巻き込まれるあたりは読んでてくらくら(特に島田記者が~)。そして米国大統領、原爆、沖縄問題、冷戦後世界の覇権抗争など、テーマも何重にもなってるので正直、読みづらい。かえって、テーマがひとつひとつ、きれいに切り取れないからこそ現実の解決はより困難だということを思い知らされるような気がした。しかし、人々の心のつながりができるのなら、困難であっても先へ進む・解決に近づく力になり得るのだともとれる終わり方。ほんとうに、そうあってほしい。

2013/06/22

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