雅歌
雅歌 / 感想・レビュー
星落秋風五丈原
18世紀、清国は康き帝の時代。中国に根を下ろし始めた天主教。清朝内の権力争いにからむ過酷な弾圧の嵐に対し、信仰を守り続けた殉教者達。彼等は神の国に出会うことができたのか?満州八旗の一族の部屋住み、フランは放蕩のあげく兄フルダンの元で暮らしていた。街角で偶然出会った中国人司祭ジュリアンを救ったことで、天主教を信じるスヌ一族と知り合う。彼等の揺るぎない信仰と一族の娘マリアに惹かれながら、兄から命じられて一族を探るフラン。フラン自身にも秘密があったのだ。
2001/08/24
紫鈴
中国にキリスト教が布教され始めた頃の話。ガチガチの政治と宗教の話だと読み難いが、フランのマリアへの恋心も絡めて読みやすかった。どの宗教でもそうだけど、質素倹約で愛情深く信心深い人は、心清さに尊敬しますね。家と天主教の間で揺れるフラン、興味はあるが入信は出来ないという考え方やこだわるところ、すごく共感できました。☆4
2007/08/19
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