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マスク

マスク

マスク

作家
堂場瞬一
出版社
集英社
発売日
2002-04-01
ISBN
9784087753110
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マスク / 感想・レビュー

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背古巣

いつものごとく前情報なしで読んだので、「マスク」というタイトルから、野球のキャッチャーが主役と思って読み始めました。冒頭で"メキシコ”が舞台らしいと知って、「あれっ」てなって、よく考えてプロレスと思い当りました。堂場さん、最後いいところで終わっちゃうんだものなー。余韻で主人公のリング上の活躍が脳内再生されています。日本から彼を追いかけてきた千夏に対して、ぎこちなくではあるけど大事に思っている言動がいいですね。これぞ、日本男児。いまでは絶滅危惧種だけど。面白かった!

2019/08/05

GAKU

堂場さんの初期の作品。メキシコへ渡り覆面レスラーとして活躍していた亡き父の記事を書くために、メキシコの田舎町に行き取材をする息子水野の物語。父の知らなかった一面が明かされていくとともに、メキシコのプロレス、ルチャリブレというものがメキシコの人達にとってどういうものかも良く描かれていたと思う。しかし小説的には初期の作品ということもあって、今ひとつといった感じでした。ルチャリブレといえばミル・マスカラスとグラン浜田が格好良かったなと、読んでいて頭を過ったのが一番の印象でした。⇒

2024/09/01

団長

最近気になる堂場さん。そして大好きなプロレス、しかもメヒコ(メキシコ)のプロレス、ルチャリブレの話ならば読むしかないでしょう!との事で読みましたが、うーん…って感じかな。主人公含む登場人物が皆何か隠し事をしていて、それを引っ張り過ぎてて読んでてイライラした。あとあれだけ周りの人間やマット界の英雄からデビューしろと言われ首を縦に振らないのは、俺からすれば信じられない!羨ましい話なんだけどなぁ。なんか暗いプロレス話だったので、明るいプロレスの話が読みたいです。

2024/06/15

A.P.S.T

「あそこは俺たちにとって最高の自己表現の場なんだ。どうだ、素晴らしいと思わないか?どんなに貧乏でも、明日の夢が持てなくても、俺たちには自由な闘いがあるんだよ。」メキシコのルチャリブレでレスラーとして生きた父親の生涯を追うフリーライターが主役。プロレス好きな自分はとても面白く読めた。プロレスやルチャリブレに興味が無ければ少し退屈かもしれない。マスクがどれだけ大切な物かを語るシーンで、つい先日にマスクを剥がされて反則勝ちになったメキシカンレスラーが、タイトルを返還した事を思い出した。体調を崩した療養中に読了。

2015/03/10

ねなにょ

自分と母親を捨てた父は、メキシコの小さな村で神と崇められる程のヒーローとなっていた。主人公らの心の葛藤などを描きたかったためか、展開が遅いが、294ページから、スピード感UP! 310ページからの脇役、早瀬が、超かっこいい!プロレスの話かぁ…と、あまり乗り気ではなかったけれど、読後感は悪くなく、今思い返してみれば、面白かったのではないかな。

2015/08/01

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