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いまこの瞬間 愛しているということ

いまこの瞬間 愛しているということ

いまこの瞬間 愛しているということ

作家
辻仁成
出版社
集英社
発売日
2003-11-05
ISBN
9784087753288
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いまこの瞬間 愛しているということ / 感想・レビュー

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choco

初の辻さん。切なく優しい愛の物語。

2015/01/23

星落秋風五丈原

愛することについてとことんストイックな作品。ハナとジェロームの恋は、出逢いそのものが悲劇であったのかもしれない。ハナには恋人がいて、ジェロームには家庭があっただけでなく、「三つ星シェフ」になる、という命がけの夢があったのだから。困難な運命に立ち向かい、ふたりは感覚、感情、身体のすべてで愛し合った。たとえ終末が見えようとも。だからこそハナとジェロームの真実の恋は、誰かを愛することの尊さを教えてくれるのだ…愛することに臆病になっているあなたに贈るラブストーリー。

2003/12/08

もりの

料理家にまつわるお話。とってもピュアなオーラがプンプン。ドロドロが好きな私は途中からパラ読み、、

2019/01/28

ぽっか

フランス料理界で、星を獲る/守るということがどんなに壮絶なことか!客を喜ばせたいとか愛情がスパイスとかいう発想は彼らにはなく、むしろ芸術家に近い。命を削る孤独な戦いにおいては、邁進こそすべてで、誰かへの恋心なんて最も危うい感情に思われる。しかしそもそも食べるとは、生きるとは何なのか。ハナは病気によって美味しいという感覚も愛しいという感情も失った先に、まだ失われない「存在の美」を知る。ジェロームもまた、恋人の死をへて大地そのものといった味の境地にたどりつく。まるで現実の話かのような語り口で、切なさがつのる。

2018/02/09

ロイヤルミルクティ

3つ星レストランを目指すジェロームと、そこでシェフとして働く日本人のハナのお話。2人の愛の世界、そして2人が求める星の世界は、あまりにも過酷且つ、美しい。 エピローグの部分はとてもよかったなぁ。 とても綺麗に終わった。小説としては、とても綺麗にまとめて作られているけど、私にとっては、そこに救いを見いだせなくて、辛かったなぁ。 安心感というか、光を感じさせない終わり方をする辻仁成は、とてもロマンチックであると同時に、とても厳しい人だと感じた。 たぶん、読む人によっては、素晴らしい純愛物語で、充分に光を見つけ

2005/11/20

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