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Q.O.L.

Q.O.L.

Q.O.L.

作家
小路幸也
出版社
集英社
発売日
2004-08-26
ISBN
9784087753370
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Q.O.L. / 感想・レビュー

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文庫フリーク@灯れ松明の火

『オブラディ・オブラダ』で登場は短いのに、妙に存在感有った龍哉。DVや子供への性的虐待と、鉛のように重い部分はあるのだけれど、ちょっとレトロなジェットコースターを楽しんだ気分。適度なスピードと振動、落差、振り回される快感。龍哉は何年も二人を待つより、単純に今の光平・くるみとの生活を続けたかっただけなのだろうな。裏表紙に共通の「OF」を使い、クロスさせる形で「QUALITY OF LIFE」と「QUEST OF LOVE」の文字。生命の質?生活の質?それとも人生の質?どれもしっくりハマるような。→続

2012/07/08

七色一味

読破。バンドワゴンシリーズのスピンオフ? 一冊目しか読んでないから知らなかった(笑) ハードボイルドにもなれず、サスペンスにもなれず、ロードムービーにもなりきれず、ミステリーとしても不十分、青春小説には内容的に無理っぽい。タイトルからも外れているような、なんかどうにも宙ぶらりんな作品ぽい。これだけのことがあった上でのこの三人に、タイトルが当てはまるのかなぁ。

2013/04/04

ちはや@灯れ松明の火

穏やかで心地よい今の生活か、拭い落とせない怨みと憎しみの清算か、どちらを選ぶ?海を臨む町に暮らす男二人と女一人、笑顔の裏に抱えた屈託、未だ癒えることなく疼く傷口、溢れ出す殺意の膿。家庭という鎖された檻、家族という加害者、裁くのは、この手だと。函館から横浜へ、覚悟と凶器を乗せたサンダーバードが駆ける。奈落まで墜ちていく筈だった進路を切り替えた事件、新たに発生した選択肢。殺すべきか、生かして利用すべきか?歪んだ情に囚われ続けていた魂、けれど解き放つのもまた人の情。選ぶべきものは何か、本当は最初から解っている。

2012/06/19

ゆみねこ

東京バンドワゴンの葉山若者三人組の物語。龍哉の父の死で遺されたもの、そこから三人が封印してきた過去が浮かび上がる。それぞれの重い過去、特にくるみの義父の行為は許せない・・・。

2015/03/03

nyanco

『レディ・マドンナ』を読むのなら…と勧められて先にコチラから読んでみました。良い人ばかりが出てくるいつもの小路作品とは、ひと味違い、二人が抱えている問題は非常に重かった。殺したい相手は兄や義父と親族殺人。殺したいほど憎む理由が更に重かった。特にくるみが抱えていた性的虐待は、酷く、読むこと自体が嫌になる嫌いなテーマ。都合の良い展開は小路カラーとして理解できるし、龍哉の策も見事で最後の捻りは良いと思うんだけど、やっぱり女性としてはそんなに簡単に解決させちゃっていいの?と感じてしまう。続→

2012/05/17

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