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TSUNAMI 津波

TSUNAMI 津波

TSUNAMI 津波

作家
高嶋哲夫
出版社
集英社
発売日
2005-12-15
ISBN
9784087753547
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TSUNAMI 津波 / 感想・レビュー

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モルク

首都直下型地震「M8」の続編。「M8」の時に東京都知事で政府と主導権を争った漆原は副総理に。警報が出たものの意外に小規模だった東海地震、それに油断したところに東海地震の本震が。新築の名古屋の高層ビルは崩壊し、落成式に出席していた総理ほか多数が行方不明死亡となり漆原が指揮をとる。名古屋の壊滅の直後東南海地震と南海地震も同時発生し相互作用して巨大津波が…さらに原発でのメルトダウン…これが東日本大震災前に書かれた作品であることに驚く。近いうちに必ず起こるという東海地震。準備そして薄れはじめた危機感を忘れるな!

2020/09/06

ゆみねこ

東日本大震災前にこの作品が発刊されていたことは驚きでした。大災害が起きたときには、強いリーダーシップを持った政治家や首長の存在が不可欠かも。地震➡津波➡原発事故、そして危機感のない一般人たち。読んでいると背中がぞくぞく…。

2018/12/03

達ちゃん

この話が東日本大震災の前に書かれた小説であることにただただ驚きです。二度とあんな災害は起きてほしくないですが、起きてしまった時のためにも一人一人が考え、行動しないといけないなと痛感しました。

2016/09/04

みも

東日本大震災、原発事故以前に書かれたという事実に驚く。どれ程の思いでこの未曾有の大惨事を信じていたのか?著者の冷徹とも言える洞察力は凄い。あの原発事故が、もし東海地方で起きていたら、その規模は何千万という人々が避難を余儀なくされたに違いないと想像すると、背筋が寒くなる。本書ではメルトダウンを回避したが、現実にはメルトダウンと水素爆発が起きたのだ。そして名古屋城が崩壊する場面も、熊本城の惨状を目にした今では虚妄では無くなった。就業経験による知見を基に、簡明な文体で語られる迫真の描写は凄まじく言葉を失わせる。

2017/01/13

とも

★★★★「M8」を読み終わってこの作品を読もうとしていたのは、東日本震災のまさに直前。その後はこの作品を手に取るタイミングもなく、さらに言えば想像を超えたあのショッキングさを現実のものとして映像で目の当たりした時に、フィクションが文字が勝るのか?という疑問もあった。そうして実際に読んでみると、あのリアルさには到底及ばないものの、読みの正確さにおいては脅威ともいうべき考察力で、予言の書とも思われるほどであることに驚きである。

2019/11/18

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