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夏のバスプール

夏のバスプール

夏のバスプール

作家
畑野智美
出版社
集英社
発売日
2012-07-05
ISBN
9784087754117
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夏のバスプール / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

畑野さんらしく、地味にシリアスな部分が見え隠れする作品でした。単なる高校生の恋愛モノかと思っていたら、結構重たく感じる部分も少なくはなく、サラッと読む感じではなかったです。友情、恋愛、家族など学生時代には欠かせない?ネタですが、やっぱりそういうコトをくぐり抜けて成長するんですよね。本作は主人公より他の友達たちの方が印象的で、リアリティが感じられました。「有村先生」がいい感じで要所に登場し、物語に明るさと平和をもたらせてくれています。ヒロイン「久野ちゃん」は好き嫌いが別れるタイプの女子かもしれませんね。

2014/11/14

takaC

オレ的には『国道沿いのファミレス』の方が好きです。

2012/09/10

おかだ

おもしろかった。軽いようで重いようで軽い。こういうアップダウンの激しさや、アンビバレンス満載な感じがまさに思春期青春まっただ中!で。むず痒く、キュンキュンと、ヒリヒリと楽しませてもらった。涼ちゃんのフワッと生きてる感が何とも言えず作品全体をライトな雰囲気にしている。涼ちゃん以外の人間は全員、それなりに深く悩んで辛い気持ちを噛み締めて生きてるのに涼ちゃんときたら本当にもう…となんとなく憎めない感じがするのも涼ちゃんの凄いところ。ラストは青春剥き出しで良かったけど、選んだ答えもやっぱ涼ちゃんらしさ全開だった。

2018/09/03

秋製 

青春小説。最初は単にその年頃の子たちの愉快な話だと思った。読み進めていくたびに、その奥に隠された「傷」や「想い」が浮き出てきた。子供と大人の部分が重なったゾーンに入ったばかりの、彼らが先に進むための足がかりを作る、または見つけていくのを見ていたように思えた。

2013/07/23

nyanco

すばる新人賞受賞作から1年半、じっくりと育まれた作品なのでしょうか。登場人物を高校生にしたことで、とても読みやすく共感が持てる良い作品になっていました。出版も夏休みシーズンに合わせ、良い時期に出されたと思います。夏休み前のたった5日間、でもとても濃く凝縮された5日間が描かれていました。内部進学で、これといってやりたいことが見つけられない主人公・涼太が出会った少女・久野ちゃん。印象的なトマト事件から始まる冒頭もとても良かった。続→

2012/08/07

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