サラは銀の涙を探しに
サラは銀の涙を探しに / 感想・レビュー
hiro
前作を読んだ後、橋本さんはどんな2作目を書くのだろうかと楽しみにしていたが、やはり2作目も棋士を主人公にした前作の続編だった。前作の細かいところは忘れていたが、この本を読み出すと直ぐに、前作よりも格段に面白い作品となっていると思った。いきなりプロローグでサラが失踪してしまい、第一章は、いつサラが戻ってくるのかと思いながら読んだ。しかし、後半は‘人間VSコンピュータ’の話になり、引き付けられて一気に読んだ。前作の単行本は非常にインパクトのある表紙だったが、それに比べて今回の表紙は残念だった。
2014/10/20
takaC
これはこれでつまらなくはなかったけど「シリーズ第2弾」と呼ぶのはどうかと思うよ。それにこんな誤解を生むタイトル付けは寧ろ卑怯なのではないか。
2016/04/25
扉のこちら側
2016年205冊め。1作め『サラの柔らかな香車』がとても面白かったのと、VS コンピュータと聞いていたので期待して読んだ。期待外れとは言わないし、七海や鍵谷のエピソードの一つひとつは面白い。けれど、「サラの」物語を期待して読んでしまったので肩透かしだとは言わせてもらおう。向こう側の世界に行ってしまったサラに、再会できる日に期待。
2016/03/23
ひめありす@灯れ松明の火
銀は攻守の要。取られて上等取って上等。王様を守る為に一番の犠牲を払わなきゃ。だけど、王様は一体誰ですか?神様、一体才能って何ですか?私達が懸命に守っている「サラ」という王様は今何処に居るのですか。私達が守っているのは「将棋ではコンピューターは人間に叶わない」という矜持でしょうか。私達は「将棋を殺す」為に攻めていくのですか。私達が攻めていった先に、将棋の未来はありますか。私達は何の為に、何を支払っているのですか。前作から続く『これじゃない』感じがずっと漂い続けている。次の一手こんな結末を望んだ訳じゃないのに
2015/02/15
BlueBerry
将棋における人間VSコンピュータというのが大きなテーマになっています。この問題にもキッチリとケリを付けてくれたので、その点ではスッキリ読み終わる事が出来ました。割と引き込まれて読むことが出来た事と読み応えがあったので印象も良かったです。好きな作家さんの一人になりました。このシリーズはこれで終わりだと思うので次はどんな作品になるのか楽しみです。前作同様、これも将棋とかが好きな方にはお勧め出来ますね。序盤○中盤○ラスト◎総合◎
2014/10/22
感想・レビューをもっと見る