KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

社長室の冬

社長室の冬

社長室の冬

作家
堂場瞬一
出版社
集英社
発売日
2016-12-05
ISBN
9784087754339
amazonで購入する

社長室の冬 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

いつでも母さん

堂場瞬一の描く企業。いや、企業も人でしょう!人を描いてますよね?堂場さん。『蛮政の秋』の南だ。記者の南が社長室勤務。しかも社長が亡くなるところから新聞社身売りとごたごたの渦の中で揉みに揉まれて、自身の出した結論が何と云うか、昭和的な男臭いんだ。が、そこが良い。ちょっと南に熱くなった私がいた。病を得て社を去る同期・東海林の思いも背負って、先が見えない世の中を進んで行け!メディア三部作完結編、堪能させて頂きました。

2016/12/28

ゆみねこ

記者の身分のまま社長室に異動になった南。小寺社長の急死で社長交代、外資系企業との買収劇。南の身に降りかかる重い役割。中々読み進めるのに時間はかかりましたが、読み応えは充分満足。

2017/01/24

タイ子

メディア3部作の完結編。日本新報社長室気付けの南の目前で社長が倒れ急死。前社長から引き継いだ身売り問題は新社長から一気に進展するかと思いきやなかなか進まず。相手は米国資本の会社であり条件が紙媒体を一切止めてネットのみの新聞にすること。組合の反対、代議士と株主が画策する…。本当にこのまま身売りしていいのか?新聞社の実情が堂場さんならではの目線で書かれているので面白かったです。ネット社会とは言え、新聞の紙を捲る音、インクの匂い、チラシのチェック、紙ならではの魅力はやはり残しておいて欲しいと願うものです。

2018/03/25

アッキ@道央民

新聞社の身売り問題、なかなか無い面白いテーマを題材にしたお話しですね。過去に誤報記事などもあり、社内で危険人物と見なされ社長室に移動になった南。社長交代、ネットニュースサイトを運営する外資企業との合併、労組などの抵抗など問題山積みの新聞社。様々な立場の人物の思惑や駆け引きなどなど飽きさせる事なく展開していきますね。新聞社が新聞を発行出来なくなり、ニュースもネット中心に移行。これから先実際に起こりうる事なのかな。もしかして小説と言う形を借りて、メディアに対する危機をメッセージとして伝えているのかも。

2017/05/25

aqua_33

夏、秋編で危険人物と見なされた南は記者職でありながら社長室付けとなった。そこで経営不振の新報が外資系IT企業への身売り問題にどっぷり浸かる。IT企業からの条件は「紙媒体の廃止、完全電子化移行」というもの。社内の各所から身売り反対の声が多く挙がる中、新報はどうなっていくのか…。総合的には面白くてまぁスッキリなんだけど、結論出るまでが長くて…(笑)ここでもしつこく三池が出てくるのがちょっとウケた。《2017年153冊目》

2017/07/31

感想・レビューをもっと見る