宴の前 (単行本)
宴の前 (単行本) / 感想・レビュー
いつでも母さん
確かに宴の前だった。地方の知事選の現状があった。首長や市町村議会議員選挙になるともっと地域密着で人間関係も絡み複雑にもなるが。この知事選と言うのは政党や県連の色が濃くなる。そこに地元の新聞社が(トップやその周辺)なあなあで現知事のバックにいたら・・現職の知事が引退、後継指名を正式にする前にその後任の副知事が急死。堂場さん、面白いところを持ってきましたね。地元出身、知名度抜群の元オリンピックメダリストが無所属で出馬表明し、後継指名のドタバタで選挙戦は混沌となる。面白く一気に読了したがエピローグは不要では?
2018/10/15
ゆみねこ
面白かったです。とある地方の県知事選挙を描いたもの。四期務めたベテラン知事に挑む、元五輪メダリストのアラフォー女性。政治・報道・地方の様々な事情。舞台は新潟県をイメージするとすんなり。
2018/10/17
旅するランナー
選挙は祭りだ! 引退を表明した現職側vs女子アルペンスキーの元オリンピック銅メダリスト無党派による(新潟?)県知事選挙小説。非日常の世界が繰り広げられ、読者も異様な疾走感・高揚感に巻き込まれる。ところが、後継者決定のあたりから、なんだか失速してしまう。それは、全てを絡め取り飲み込んでしまう、一党独裁政治の恐ろしさなのかもしれない。祭りの後の虚しさを、主人公たちと共に味わうことになる。
2018/11/24
かんらんしゃ🎡
★例えば殿さまが、今夜のお相手は誰にしようかなあと悩みながら大奥へ登るのは、誰に投票しようかと選挙へ行くようなものだろうか。顔で選び、人気で選び、風に流されて気まぐれに選んでしまう。★県知事って昔でいえば殿様だ。殿さまを選ぶのに、越後なら原発稼働を争点にして書けばもっと社会性も出たろうに。そう、争点さえしっかりしていれば顔や雰囲気で選ぶことはない。民の幸せと藩の活性には不可欠だ。★それはそうとして、去年の冬徳川園へ牡丹を見に行ったら入園料を取られた。今だに町民から吸い上げるのか。
2018/11/11
雅
選挙小説という事でもっとドロドロしてるかと思ったけどそうでも無かった。ただ人を使った策略は政治って感じだった。意外なラストにちょっとビックリした
2019/07/14
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