美輪明宏のおしゃれ大図鑑
美輪明宏のおしゃれ大図鑑 / 感想・レビュー
ヒロミ
【読メ乙女部】楽しく読了。美輪さんがその卓越した審美眼で素敵で綺麗でかわいいものをたくさんご紹介してくださる本。叙情画、映画、女優、イケメン(!)言葉遣いにエディットピアフの人生など。ピアフの21歳年下の夫との晩年のエピソードには泣いた。フジコヘミングさんとの対談もあり。ヘミングさんのピアノが聴きたくなった。おしゃれであるということは心がけと気遣いを忘れず清潔感を保ち工夫をこらすこと。シンプルだけどそれはとても難しい。乙女と言ってもガーリーな服を着ることではない。美輪様の大切な心をしかと受け取りました。
2016/05/21
智湖@ベルばら同盟副会長
【美しいものに囲まれていれば、人は自然に美しくなります】スピリチュアルとは全く関係ないお洒落の本。ファッションに関しては中原淳一の正統派お嬢様スタイルを絶賛。確かに美しいと思う。私も好き。「今こそ評価すべき美の伝道師たち」と竹久夢二、高畠華宵、蕗谷虹児を挙げる。聴くべき音楽も。読み応えのある一冊。「美しい日本語会話例」は「私のこと、好きとおっしゃいな」「それではお気をつけあそばして」と。綺麗な言葉は私も好きだけど、今一般ピープルがこんな言葉を使うと笑われますことよ。
2024/01/06
田中佳代子
まっ白のテーブルに、本と🌹バラの柄の珈琲カップだけを置き、心を整え美の世界へ。 🕛1時間19分、至福のひとときでした。○どんな服を着るか、どんな部屋に住むか、 どんな音楽を聴くのか。どんな言葉を話し、どんな絵を飾り、どんな詩を読むのか。どんな映画を観て、どんな舞台に感動して、どんな物語に涙するのか。人生すべての事柄に関して日々の暮らしの隅々にまで磨きに磨いた美意識を張りめぐらすことによって、その人の人生は特別な美しさを手に入れます。○日々をていねいに生きて、自分の内面を育ててゆこう。
2015/01/17
冬見
素敵だと思うものを、美しいと信じるものを、自分の目で選びとって、胸に抱いて生きて行く。美輪明宏が美しいと考えるものをつめこんだ一冊。彼が選んだもの言う言葉全てが正しいとか、納得しなきゃいけないとか、そういう価値観を押し付けているのではなくて、彼が人生において何を愛おしみ選びとってきたかという、彼自身の価値観を提示する本。これらがどんなに彼の人生を美しく豊かにしたかという、そういう本。愛の讃歌のくだりは、切なくて美しくて泣いてしまった。
2018/02/02
ジョニーウォーカー
読友推薦本。かつて寺山修司は「人はみな、自分の人生を演じている」と言ったとか。どんな衣装を着け、どんな台詞を言い、どのように振る舞うか…。スポットライトを浴びるのも、ずっと端役で終わるのも、その人次第というわけだ。本書の指す<おしゃれ>とは、いわゆる流行りでもなければ、高級なモノでもない。あえて言うなら、それは美意識。著者の審美眼を通して語られるさまざまなアートやデザインに触れるほど、自然と襟を正されるような気持ちになる。「美しいモノに囲まれていれば、人は自然に美しくなれる」 これ、本当かもしれない。
2010/03/23
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