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森へいく

森へいく

森へいく

作家
阿部はまじ
平澤まりこ
出版社
集英社
発売日
2012-10-05
ISBN
9784087806557
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森へいく / 感想・レビュー

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emi

その森は、どこか外国にあるような。森へいくのは、赤い靴の女の子。家を出よう。そして森へやってきた。見開き2ページのイラストと、3行の短く韻を踏む詩のような言葉に導かれ、どんどん森の中へ。森の中で見たもの。感じたこと。迷っているわけじゃないの、強がっているだけ。そんな女の子の声が聞こえてきそう…。平澤まりこさんの絵が、この世界観を素敵に、そして微かな怖さを孕んで飾りつけています。森は昼と夜では、別世界だから。鮮やかだけど光度が足りない。おそらく旅人だから書けた、孤(個)の絵本ではないかと思いました。

2015/10/08

Kikuyo

擬音で韻を踏んでいくもの ラストで「いのり」でまとめられているのが印象的で、時おり訪れる無音のページの静寂も効果的。小さな本で プレゼントにもいいですね。

2017/06/21

みさどん

イラストがとても素敵。差し色も効果的で、絵があっての詩のよう。文字のないページのイラストにとりわけ引かれた。詩の内容に起承転結があって、それもよかった。奥行きのあるイラストが描けるっていいなあ。

2021/02/05

rin

★★★★★…大人のための絵本。語感、リズムがとても心地良い。朝の清々しさ、何処へでも行ける自由、森の空気、ひとりの寂しさ、帰る場所があるという安心感。短い文と、繊細な挿絵。一回目は言葉を味わい、二回目は絵を味わう、3回目は余白を味わう。そんな風に何度も繰り返して読みたい本。プレゼントにもおすすめ。

2013/10/31

sasa-kuma

平澤まりこさんのイラストが好きなので借りてみた。よかった。主人公の女の子がひとりで森へいく。つり橋を渡り、甘い蜜をなめ、うたた寝して、雨と風と雷とに閉じ込められ、するりするりと夜がきて、目を閉じて、朝がきて、いのりを胸に家に帰る。リズムを感じる音楽のような繰り返しが心地よい。ひとりの時間が自由で素敵なのは、自分のことを大切に想ってくれる人の存在があってこそのもの。

2014/06/28

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