Arknoah 1 僕のつくった怪物
Arknoah 1 僕のつくった怪物 / 感想・レビュー
ちはや@灯れ松明の火
「パパがそうのぞむのなら」あざける笑い、ふるわれる暴力、二度と帰ってこない父。こんな毎日から逃げ出したいと、呪いの言葉をつぶやいた。「ぼくは世界だってこわしてあげる」古びた絵本の中、かさなる箱庭の階層、招かれぬ異邦人は災厄のしるし。この世界から抜け出すために、手放さなければならない絆。「パパ、ぼくがまもってあげる」消えてもふたたび灯る生命、生きていく限り続く苦しみ、終わりを持たないいびつな楽園。「すぐそばで、まもってあげられるから」行かないでと、そばにいてと、大好きだと、言いたかったのに。「ぼくのパパ」
2014/02/18
ひめありす@灯れ松明の火
楽しい夏の午後、お茶の時間に子供達にねだられて話すのなら、現代のドジスンおじ様はきっとこんなお話しを作るはず。洋服箪笥の中の絵本から始まるとびっきりのファンタジー。太陽のドロップ集めたシャンデリアに、世界の終わりを示す壁と扉。こんな風変わりな世界の中で僕らは、僕の作った怪物と戦わなくちゃいけないんだね。僕の狡さや弱さや卑怯さと、これから僕は一人で戦わなくちゃいけないんだね。爽やかなアールグレイ、渋いラプサンスーチョン、甘いピーナッツバター、狼の口のあいたスコーン。次のお話が始まるまで、心と体に栄養補給を。
2013/11/27
ミロリ
怪物にホロリ。 果てしなく広がる不思議なアークノアの世界。楽しそうだけど どこか気味悪い。 ストーリーは斬新で魅力的。謎多き部分や設定が『進撃の巨人』と通じるところがあるような。未知の世界に飛び込む感覚。イラスト通りのファンタジーかと思いきや 乙一さんらしいグロ描写が少量ながらも含まれていて安心。 想像しきれない壮大なビジュアルは是非ともアニメやもっと詳しいイラストで見たい。 ある程度まとまった終わり方なので 大人しく次巻が待てそう^^
2014/01/10
財布にジャック
乙一さんだから期待し過ぎてしまったようです。アークノアの世界観は凄いなぁと感心しましたが、やはりオバサンの私の感性では、この少年少女向けのファンタジーは無理だったようです。この巻は最後まで読みましたが、謎は気になるものの2巻以降は恐らく読まないだろうと思われます。酷評してすみません。
2013/10/15
nyanco
実世界でいじめられっ子の兄弟・アールとグレイが絵本の中にある不思議な世界『アークノア』に迷い込むお話。乙一さんのファンタジーということで楽しみにしていました。あちこちに乙一さんらしさを感じる作品でしたが、王道のファンタジーというより、ファンタジー系のゲームのイメージの方が近い感じ。 後付をみると、ジャンプ小説なる分野のものらしく、そう言えば少年誌に掲載されている人気コミックというのが一番近いイメージ。続→
2013/08/12
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