KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

雪炎

雪炎

雪炎

作家
馳星周
出版社
集英社
発売日
2015-01-05
ISBN
9784087807462
amazonで購入する

雪炎 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Yuna Ioki☆

931-134-13 原発利権絡みの選挙のお話でした。選挙戦真っ只中でたいへんタイムリーに(笑)長編好きで京極夏彦作品どんとこいな私ですが、もうちょっと端折ってもいいんじゃないかなあと思ってしまいました。友香と碧のエピソードや古沢親子エピソードは特に要らないよなあ。おまけに馬の長い名前連呼もいただけない。。。。

2015/04/13

ナミのママ

原発を抱える市の市長選、利権に絡む建設会社、ヤクザ、警察。主人公の元公安・和泉は、いつもお金がなく、ひどい生活を送る中年男性。ぱっとしないはずなのに、ひねくれたその性格がなぜか魅力的……。馳さんの新作は、真っ黒な悪人はいなくて、ヒーローはガイウス・ユリウス・カエサルという馬でした。ストーリーは社会派小説と言っていいのかな、選挙に絡む人間関係が面白かったです。「原発がもたらす経済的恩恵を断ち切れない地元」というのはリアルでした。そして出てくる「食べ物」が質素なものから高級なものまで生々しかったです。

2015/02/16

Ikutan

舞台は原発を抱える北海道の地方都市。脱原発を目指して市長選挙に立候補した友人弁護士を裏で支えることになった元公安の主人公。原発マネーに依存する地方の現状、原発を推し進める国政。選挙の裏で行き交う土建会社やヤクザの思惑。原発問題に警鐘を鳴らしつつ、ハードボイルドな主人公と彼の回りに起こる様々な事件を描いた長編。ヤクザながら父親の顔を持つ古沢がいい味を出していますね。堅苦しいテーマを軽くしてくれているのは、馬のガイウス・ユリウス・カエサルの存在かな。結構分厚かったけど、サクサクと一気読み。面白かった。

2015/03/22

starbro

原発、選挙、地方(特に著者の出身地の北海道)、ワイロを馳星周が上手く料理して良質のノワールに仕上がっています。それにしてもガイウス・ユリウス・カエサルがこんなに大活躍するとは思いませんでした。馳星周は犬だけでなくサラブレッドも好きなのかなぁ!

2015/01/30

123

大きな盛り上がりや、どんでん返しがある訳ではなく、物足りなさを感じつつも、作者の手腕が為すところなのか、約500頁の超大作ではあるが、サクサク行けた。主人公の和泉、小島、竹田、碧、同級生達の若かりしき時代の思い出や(碧が和泉に惚れた理由)、古沢が佐久間に拾われた過去、友香の母親を亡くした後の成長過程なんかをもうちょっと織り込んでもらうと、より深みのある作品になったのではないかと思う。それと真犯人の動機と、事件後の真犯人の立ち振舞いがいまいちピンとこなかったかな。最後にこんな選挙妨害って今でもあるの?

2015/02/26

感想・レビューをもっと見る