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天使の梯子 Angel's Ladder

天使の梯子 Angel's Ladder

天使の梯子 Angel's Ladder

作家
村山由佳
小瀧 達郎
出版社
集英社
発売日
2004-10-26
ISBN
9784087813197
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天使の梯子 Angel's Ladder / 感想・レビュー

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masa@レビューお休み中

年をとるということは諦めることの連続である。しかし、若いときに大切なものを諦めなくてはいけなかったとしたら…。それは、大切ななにかが欠落したまま、大人になってしまうということになるのではないだろうか。10年の月日が経ち、高校生であった歩太と夏姫は29歳になっていた。大切な者を失ったふたりにとって、10年という時間は後悔と苦痛の連続であったに違いない。高校教師をやめた夏姫は、何の因果か元教え子である慎一と再会し、恋仲になってしまう。まるで春妃と歩太のように。果たしてこれは運命のいたずらなのか。それとも…。

2014/02/06

ふじさん

「天使の卵」の続編ということは知らずに手にした本。愛を失った歩太と夏姫は、どんな運命を辿るのか。偶然再会した担任教師だった夏姫に心惹かれていく教え子の慎一。傷ついた3人織りなす切ない愛の物語。それぞれが苦悩を抱えながら、相手を気遣い支え合う姿に心を打たれたし、後半の慎一・歩太・社長が本音で語り合う場面は、それぞれの思いが分かるだけに、心が痛んだ。登場人物の造形が巧みだし、彼らが語るセリフの一つひとつに魅せられた。村上由佳の作品では、一番好きかもしれない。是非、前作の「天使の卵」を読んでみた。

2024/03/08

takaC

この辺りから現在につながる作風になってきたのね。

2017/09/16

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

あれから10年。夏姫は29歳となり、かつての教え子と恋に落ちていた。はからずもかつての姉と同じように8歳年下の男と・・。「天使の卵」続編です。どちらかと言えば置いてけぼりにされた感のあった前巻でしたが、それがこの話でようやく救われた感があります。何よりも二人が素敵な大人になったのが嬉しかったかな。次はアナザーストーリーとなる「ヘヴンリー・ブルー」も読んでみよう。★★★★

2013/06/08

きさらぎ

「天使の卵」から10年後、教師を辞めた夏姫と8歳下の元教え子慎との出会い。慎の気持ちは全てわかってくれるのに、全てを見せてくれない夏姫に不安が募る慎。「夏姫さんにとって俺は何?」盗み見た携帯の「歩太って誰?どういう関係?」聞きたいことはたくさんあるのに本当に聞きたいことはなかなか聞けない。『天使シリーズ』を読んできてそれぞれの気持ちが語られてきたけれど、10年経って歩太と夏姫が直接春妃について話す機会が出来て本当に良かった。来年桜を見たら、歩太の縁側やおばあちゃんのお弁当、春妃や夏姫の笑顔を思い出しそう。

2016/10/13

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