愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話
愛する伴侶を失って 加賀乙彦と津村節子の対話 / 感想・レビュー
金吾
○いい対談集でした。お二人ともいい夫婦関係を結ばれていたと思われます。津村さんの吉村さんの最期の時期まで仕事をしていたことを悔いられていることと吉村さんの死後に吉村さんを見たという話が胸に迫りました。
2021/11/14
まめお~
伴侶を亡くしたお二人の対談。津村氏1928年、吉村昭氏1927年、加賀氏1929年生まれ、奥様は9歳若かった。私の父1928年、母1929年生まれ。母は吉村氏と同じ病、同じ79歳で逝った(父健在)。なので、自分の親と比較しつつ、敬愛する吉村先生の晩年のお姿を想像しつつ読んだ。闘病生活も大変だが、突然の別れもキツい。夫婦のあり方や死生観等対照的なお二人であるが、妻や夫への深い愛情については共通。お墓のことはどこもイロイロあるのね^^; 津村氏の最後の答えにキュン。自分たち夫婦の将来も考えさせられたなぁ。
2014/12/14
ときどきぷろぐらま。
二人の作家さんの対談。どちらも伴侶を失っているが、生きていた頃の思い出があるから、強く優しく生きていけるのかもしれませんね。長年連れ添った夫婦というのは、いいなと感じました。私は主人が死んだら生きていくのも嫌なので先に逝きたいと思ってるけど・・・(笑)源氏みたいに出世しようかしら。
2013/11/29
ごえもん
共に80歳を越えた方同士の対談でやさしさに満ち溢れています。お二人とも相手方を失っているとはいえ、その夫婦の姿や信仰も対照的です。しかし、それぞれ相手方を愛する気持ちにあふれています。 それぞれに生き方や考え方があって今があるのだろうなあ。実はお二人の作品は1冊も読んだことがなくこの本が初めて(正確には小説じゃなくて対談本だけど)。 私も無神論者だけど、「信じる方に賭ける」と言う気持ちの持ち方は素晴らしい。無限がどんなものか知らなくても、無限があることは確かに知っているのだから。
2013/10/27
黒豆
伴侶を失った二人の対談集。延命治療や癌の告知など考えさせられた。好きな作家である津村さんのまだ読んでない本に加えて吉村氏の本も読んで見たいと思った。
2013/10/14
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