鮫言
鮫言 / 感想・レビュー
KAZOO
ここに書いてあるようにあからさまに自分の思いや生活をオープンにする作家さんは少なくなってしまいました。この年代くらいまでなのでしょうかね。北方さん、伊集院さんと大沢さんくらいですかね。1993年から2015年まで書かれていますがやはり最初の頃の方が読んでいて自分と異なる世界なので楽しめました。また新宿鮫を書いてくれないですかね?
2017/03/26
starbro
大沢在昌の小説は結構読んでいますが、エッセイ?は初読みです。「陽のあたるオヤジ」の部分はエッセイというよりも短編の私小説集といった感じです。私は初読だから良いものの、「陽のあたるオヤジ」(1994年11月出版)既読の読者からしてみると「前作の焼き直し+20年分の付け足し」という大手抜き本だと思います。こんな本を企画し出版した集英社には猛省を求めます。やっぱり大沢在昌は小説、特に新宿鮫シリーズです。来年こそ新作の新宿鮫をお願いします。
2015/11/05
修一朗
新宿鮫シリーズもコンプリートしていないのに、寄り道してしまった。大沢さん、煩悩オヤジの看板は一生おろしませんよっていうイイおっさん。永遠の不良オヤジでやっていこうってことだ。ちょいとレトロな雰囲気も纏ってる、古き良き時代風の作家さんでした。勝浦に別荘があって,港で釣りしてるそうだし、ニアミスしているかもね。
2015/10/12
R
自身の作家生活、その道程を語ったエッセー集だったけど、堅苦しくなく、いつもの調子といっていいのか、若い頃にはっちゃけていた思い出話しや、デビューの時の話しなど自慢でもなく、思っていたこと思うことを率直に語った本だった。時勢ともいえるのか、基本的にモテたい、モテるためにはという根源的なものがあって、それを培うための行動や思考が面白い。当然それだけでなく、作家としての道行についても真面目に語られていて、作家志望に向けてのエールにもなっててよかった。
2024/09/30
むつこ
エッセイ集。新宿鮫シリーズが好きだけど、あのこっぱずかしいセリフの数々は想像以上に大沢さんらしい小説なのだと嬉しかった。「陽のあたるオヤジ」、自分が中年(オバサン)になり、そんなセリフで若い女性はキュンとなるのか?!(キザな男に出会ったことがなかった)と、大笑いしたり鼻で笑ったり楽しいエッセイだった。
2016/01/23
感想・レビューをもっと見る