寮生 一九七一年、函館。
寮生 一九七一年、函館。 / 感想・レビュー
おしゃべりメガネ
北海道出身の今野敏さんによる最近では珍しい?青春ミステリーです。舞台は’71年の函館で高校生が住む寮内にて‘変殺’が起きます。その不可解な‘死’に疑問を持った新入生数名が真相に迫って・・・。ここ最近の割とハード路線な作品の作者さんとしては、少し息抜き的な作品なのかなと。たまにはこんな感じもいいんじゃない?的なニュアンスがなんとなく伝わります。もっと北海道は函館の街の雰囲気や、懐かしい’71年を感じれるのかと思いましたが、意外と控え目で少し残念でした。やはり今野さんには警察小説で頑張ってもらいたいですね。
2015/12/03
starbro
今野敏は警察小説中心にコンスタントに読んでいる作家です。今回は著者の私小説的な要素の青春譚かと読み始めたのですが、瑞々しくシンプルな青春学園ミステリでした。本作は、ミステリとしては物足りませんが、青春小説として読めば良いような気がします。舞台となっている学校のモデルは函館ラサールでしょうか?私も寄宿学校に憬れたことがあります。
2015/12/08
初雪ハロー
道内の高校名が出てきた。会話やりとりがなぜか、なつかしい感じがしました。一気に読了しました。寮生の経験のない私にとって興味深いでした。茶道部?は、知らなかった。男子が入り、活動しているのが不思議だった。
2018/09/03
いつでも母さん
今野敏・・こんな?作品も書くのね~ちょっとビックリ!まぁ、出来すぎ高校1年生たちが活躍しちゃうのはなんだかなぁ・・だったけれど(汗)函館のこの高校は全寮制だと思ってました~(って、そっちかい)晩秋の日曜日に男子校の寮に入り込んで、懐かしい『17才』を聴く彼らを思いつつあっという間の読了だった。今野敏だから、ただの青春ものではないとは思ったが、『青春』ほろ苦い思い出が私にもあったなぁ。
2015/11/15
みかん🍊
70年代の函館の進学校へ入学し寮生活を始めた中で起きた2年生の転落死、伝説の謎と主に死亡の謎を調べる1年生たちを描いた青春ミステリー。読み易くサクサク進んだが、ミステリーとしては驚くほどの事実もなく、青春物としては主人公たちの関係や心情が浅く、寮は自分の家と同じそこで起こった事件は理由を知りたいのがあたりまえとはいうものの、古葉がどうしてそこまでこだわるのかもう少し一人一人を掘り下げて描いてほしかった気がする、70年代の青春グラフィティとして軽く流すにはいいかも。
2016/01/05
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