渡辺淳一 恋愛小説セレクション 1 リラ冷えの街 (渡辺淳一恋愛小説セレクション 1)
渡辺淳一 恋愛小説セレクション 1 リラ冷えの街 (渡辺淳一恋愛小説セレクション 1) / 感想・レビュー
うま
【図書館】北大植物園職員と、夫と死別し実家に戻った女性
2017/06/22
KJ
渡辺淳一の恋愛小説セレクションの第一巻。1971年の作品。10年前に人工受精の精子提供者としての主人公が、偶然飛行機で提供した相手と出逢うところから始まる。倫理上提供者も相手も非公表だが、そこは小説。いつものように男の身勝手と、女の頭と体の反応違いが織り成す展開が魅力。
2016/08/11
サトル
リラ冷えの街、タイトルだけは有名で小説の中身は伝わって来なかった。読んでみたらとんでもない小説で、登場する人物たちもとんでもない者ばかりだった。有津京介と宗宮佐衣子、人工授精という縁で結ばれたふたりが互いの体をむさぼるように逢瀬を重ね、挙句の果てに堕胎という結末で終わる。当時の人工授精を社会に問う訳でもなく、濃艶で官能的な表現で包まれている訳でもない、突っ込みどころ満載の三文小説である。唯一の救いは札幌の四季折々を抒情的に描いている所だろうか・・・夕闇の迫ったリラの樹形にはすでにかすかな底冷えがあった。
2024/09/23
NORI
平成の愛の伝道師、渡辺淳一の作品群。
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