渡辺淳一 恋愛小説セレクション 9 失楽園 (渡辺淳一恋愛小説セレクション 9)
渡辺淳一 恋愛小説セレクション 9 失楽園 (渡辺淳一恋愛小説セレクション 9) / 感想・レビュー
みそさざえ
「シャトーマルゴーといえば失楽園」といわれて、手に取ったが、それは最後のほんの些細な部分だった!以前、話題になった本なので何となくは知っていたが、なんとも哀しい人間の性か。愛を貫くための道は結局はこうなるのか?一昔前は、自ら恋愛にのめりこんでいく小説家がいたが、これも時代の変化に伴い変わっていくものだとも感じた。
2017/09/14
minoru
ベストセラー不倫小説。途中で藤村操、阿部定、有島武郎などの挿話も出てきて話をただの官能小説にしないようにしている印象だった。閑職のおっさんが不倫して退職し、(都合よく)青酸カリを入手し心中を遂げた話。筋は簡単だけど筆がふるっていたと思う。
2024/05/06
ななか
アイルケを読み終わり、次は失楽園だ〜と意気込み読んだけども、内容的にはほぼアイルケと変わらない流れだった。まぁ渡辺淳一の書きたいテーマが決まっているから、似たような話になるのかもしれないが。私は失楽園の方が好きだな。アイルケ失楽園を読んで、「姫始め」という言葉を覚えた。2作品通して思うのは、女性の果てしなく深く貪欲かつ末広がりでこのまま死にたいと思うような性を経験してみたいということ。
2020/01/16
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