裸の大地 第一部 狩りと漂泊 (裸の大地 第 1部)
裸の大地 第一部 狩りと漂泊 (裸の大地 第 1部) / 感想・レビュー
モルク
漆黒の北極圏を行く「極夜行」のあと、今度は地図を持たず食料も狩りをしながら調達するというグリーンランド冒険の旅。狩りをし動物を解体し、犬と内臓をわけあい干し肉を作る。イヌイットではあたりまえの生活も、スーパーで買い物をし時には出来合いのものも…という私の生活では考えられず、その生活能力の高さに感服する。相棒の犬ウヤミリックとのやりとりもニヤリとしてしまう。第二部も楽しみ。
2024/02/20
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
(2024-28)【図書館本】あの「極夜行」後の角幡氏の冒険。今度のテーマは「狩りと漂泊」。事前に充分な食糧も準備せず、狩猟をして自ら食糧を調達しながら北極圏の旅をする。ずいぶんと無謀な挑戦のようにも思えるが、古来からここで暮らしていたイヌイットにとってはそれが日常の生活であった。とはいえど、氷点下40度にもなる中、飢えに怯えながら旅をする。なかなかできる事ではない。暖房の効いた部屋の中で熱いコーヒーを飲みながらこの本を読む私には想像もつかない世界である。第二部は犬橇旅行。これも楽しみだ。★★★★
2024/02/18
猿吉君
北極を狩りをしながら放浪の冒険する、シンプルに面白い傑作です!①冒険家における43歳の危機をどうしのぐのか、中年の人なら皆さんあるあると頷くでしょう。②愛犬との二人旅、良いですね~お互いの信頼感をビンビン感じちゃいます。③今後のライフワークとして何をしたいのかが見つかる、うらやましい!!④しかし職業が冒険家のご家族大変だろうなあと思います、やっていること半端ないですから。点数95/100→前作のようなややスピリチュアル的要素無し、こういう冒険が読みたかったんだ!と感涙する作品です、すぐに第二部読みます。
2024/06/16
pohcho
探検家43歳死亡説。43歳を前にした著者が向かったのは北海道の日高山脈。地図を持たずに登る漂白登山だった。手応えを得た著者は今度はグリーンランドに向かう。極夜行をともにした相棒の犬とともに、一人と一匹。ギリギリの食料を元手に、足りない分は狩りで調達する漂白旅が始まる。古くて新しい、今までの探検の概念を覆すような旅の記録。私は地図を持ってても迷子になるし、狩りはもちろん獣を解体することもできないので、著者の生きる力の凄さに圧倒されっ放しだった。新たな方向性を見つけた著者。次作も読む予定なので楽しみ。
2023/11/10
みき
傍目に見たら、何やってんだこの人?と思われるかもしれないが私は角幡唯介さんの大ファンである。ネタバレもクソもないが北極を歩き思索する。それだけの本である。そこに経済的なメリットもなく(おそらく)学術的な発見も目的もない。ただ著者が探検をしたいと考え、我々が本の購入という形で援助する。著者の思索が何かの役に立つのかと言えば、おそらく立たない。だからこそ素晴らしい。個人的には日本屈指のノンフィクション作家
2022/05/18
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