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名画の中で働く人々 ───「仕事」で学ぶ西洋史

名画の中で働く人々 ───「仕事」で学ぶ西洋史

名画の中で働く人々 ───「仕事」で学ぶ西洋史

作家
中野京子
出版社
集英社
発売日
2022-09-26
ISBN
9784087817263
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名画の中で働く人々 ───「仕事」で学ぶ西洋史 / 感想・レビュー

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アキ

闘牛士から天使まで20の仕事を西洋絵画の中から紹介している。時代と場所によって求められる仕事は異なり、現代の常識では考えられない様々な職業があった。宮廷音楽家のバッハは「フリードリヒ大王のフルートコンサート」でチェンバロを弾いていたが、その後宮廷を去った。「ハーブを奏でるマリー・アントワネット」彼女のファッションを担当したベルタンの衣装が描かれている。看護師はニコレ「善きサマリア人」として描かれ、表紙の「じゃあ君が最後にお父さんを見たのはいつだったのか」で優し気な大人はピューリタンの異端審問官なのです。

2022/11/02

keroppi

「職業」をテーマに絵画を見る。中野さんも、よく次から次へと絵画の新たな見方を見つけるものだ。確かに、絵画の中にはいろんな職業が描かれている。今もある職業、今は変わってしまった職業、今はない職業。なんたって天使まで出てくるんだから。とにかく人は、生きるために働く。と、退職し働いていない私は、傍観者として必死に働く人たちを見ている。

2022/10/31

読特

表紙の絵は審問官。舞台は17世紀英国。革命果たした議会派が乗りこむ貴族の屋敷。柔和な態度で父の消息を子供に問う。無邪気に答えた少年が10年後に思うことは?...修道女が2人。1人が墓穴を掘り。もう1人は黙って座る。穴掘りも祈りも同じ労働か?いや、座るもう一人こそ埋葬される当人?...医者と称する香具師が行う大イベント。事が終わって泣いている患者。時は18世紀。抜歯は麻酔なし。…意図的または無意識に描かれた絵の中の職業。鑑賞を通じてその仕事への思いを感じてみる。天職か生計手段か?恐ろしさあり、感慨深さあり。

2022/11/15

Nat

図書館本。いつもとは少し違ったテーマで楽しく読めた。表紙にもなっている異端審問官の絵は、解説を読むと怖すぎる絵だとよくわかる。最後の「天使も働く」の章が、天使のお仕事が解説されていて、面白かった。

2023/06/25

あっか

今回も読み応えがありましたー。題名の通り、名画から読み解く歴史の中の職業(その中に、職業『天使』があるのが面白い)。中野さんなら『働く天使』とかで1冊書けちゃいそう!無限にメタがある、し、読みたい(だってダ・ヴィンチ、ボッティチェリ、ティツィアーノ諸氏のそれぞれを見比べたい!解説して欲しい!)。どれも匂い立つような名作なんだけど、『大工ヨセフ』は鳥肌が立つほど素晴らしい!子どもの血が通った左手の透け感とか、足元の影の表現とか、写真より写真みたい。そして最後の締め、面白過ぎるでしょ。笑 真面目な作品なのにw

2023/04/10

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