星の時計のLiddell 1
星の時計のLiddell 1 / 感想・レビュー
shiman
雨の週末にどっぷり海外ミステリに浸ろうとしたが滅入るので鞍替え。毎年金木犀が薫ると思い出し、晩秋にかけて読みたくなる。既に知っているラストシーンに向けて毎回ドキドキするのだ・・・
2017/10/22
おりん
美しい、耽美、幻想的、哲学的な漫画。最初から最後まで繊細で美しい画が続く。ストーリーはあってないようなもので、著者の哲学と幻想的な雰囲気とキャラクターの魅力で埋め尽くされた作品。最初から最後まで美しいもので埋め尽くして作品を作ろうと言う、芸術家気質な作者の思惑を感じる。
2019/01/02
あたびー
#日本怪奇幻想読者クラブ '80代シカゴ。同じ夢を見続けるヒューと、彼を見守り続ける亡命ロシア人の末裔で高等遊民のヴラジミール。ヒューの見る夢はヴィクトリア朝様式の屋敷の中を逍遥するというものだった。ある日彼は夢の屋敷のバラ園でリデルという少女に会う。夢を見るとき無呼吸に陥るヒューが同様の症例のように植物状態や死を迎えるのではとヴラジミールは怖れる。一方ヒューは幼時から意識に度々上る金木犀と偶然発見したリデルの写真を手掛かりに屋敷を探す旅に出る。ヴラジミールと共に。
2019/07/07
IENEKO
「ひとり内田善美祭り」開催のきっかけは、10月だから・ポーの映画を見たから・金木犀の香りがするから。見開き2ページいっぱいに描きこまれた少女と薔薇。その細密な絵の中にトーンが全く使われていないことに感嘆する(ベタの割合も少ない)物語と画力、内田善美の宇宙を詰め込んだシリーズだと思う。1巻の帯に「少女漫画に新たな神話が誕生」とある。作者が所在不明となり、今では再販も復刊も不可能になっているらしい。まさしく《神話》になったのかもしれない。
2012/10/22
gelatin
★★★★★ よんどころない事情で急遽引っ越して(夜逃げではありません)、その際2,000冊ほど本を手放した。もう二度と本に溺れるような暮らしはできまいとの諦念と自虐が一段落したところで、自分でもびっくりするような慟哭がやってきた。もう二度と手に入らないであろう本のことを思って、夜通し声をあげて泣いた。そして、朝焼けの光の中、Amazonで、この本をポチった。→続きは2巻の感想へ
2024/10/28
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