KADOKAWA Group

Facebook X(旧Twitter) LINE はてブ Instagram Pinterest

猟犬探偵 1 セント・メリーのリボン (愛蔵版コミックス)

猟犬探偵 1 セント・メリーのリボン (愛蔵版コミックス)

猟犬探偵 1 セント・メリーのリボン (愛蔵版コミックス)

作家
谷口ジロー
稲見一良
出版社
集英社
発売日
2011-12-20
ISBN
9784087824001
amazonで購入する Kindle版を購入する

猟犬探偵 1 セント・メリーのリボン (愛蔵版コミックス) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

buchipanda3

稲見さん原作の小説を漫画化したもの。やはり良かった。原作の雰囲気を損なわず、さらに登場人物や犬の魅力、印象深い場面やセリフが見事に描かれていた。ジローさんは稲見さんの小説に心惹かれて、特に本作の漫画化をずっと望んでいたとのこと。ジローさんの画風との相性はぴったりだと思うので実現して良かった。人と犬の関係、犬の生と死を見送ることで知る替えがたい人生の意味合いが物語から丁寧に伝わってくる。そしてラストのあの場面。ジョーのあの姿に思わずにんまりし、最後の一頁の絵がもたらす気持ちがすっと胸の奥に溶け込んでいった。

2019/12/20

ぶんぶん

【再再読】氏の「センセイの鞄」(上・下)を読んで、久しぶりに手にした。 何回読んでも、良い! 猟犬の話から、盲導犬捜索に至るところが、泣かせる。稲見一良の小説が良い、それを画にする谷口ジローがまた良い。 盲導犬を介する話が2話交差するハードボイルドであり人情味がある。 「金圭花」が良いアクセントになっている、フィリップ・マーローの世界が垣間見える構造になっている。 美人なのも良い。 久しぶりに「谷口ジロー」の世界に浸った。

2023/07/09

ぶんぶん

【再々読】久しぶりに、還って来た本。 貸した事さえ忘れていた、改めて手にすると頁を捲りたくなってしまう。 良い話しだな。 出だしはハードボイルド感が強い物語だが、徐々に真剣に話に魅入ってしまう。 特に、ハナとメリーの別れのシーンは、毎回、涙してしまう。 話が上手いよな、それに「谷口ジロー」の画も。 最後に、セントメリーをジョーと一緒にハナに届けるシーンは何回観ても泣ける。 「谷口ジロー」ありがとう、心に沁みる画でした。 何回でも、また会えるよね。 じゃあまた!

2021/04/23

阿部義彦

これは素晴らしい出来です。ジローさんの方から小説を漫画化したいとかねてから願いついに、原作者が亡くなった後に遺族の許可を得て漫画家された物語。自然を舞台として狩猟に明け暮れる前半も良いし、盲導犬にテーマを絞り、失明した主とそのかけがえのないパートナーを巡る交流と厳しい様で情に流されやすい主人公の竜門卓の人物造形も良いです。原作者は映画畑出身で自身の癌で長くないのを悟って小説の世界に手を染め9冊のみを遺し94年に亡くなったとの事。余韻が残りすぎます。2巻も楽しみです。

2024/01/13

ぶんぶん

又一つ、谷口ジローの「犬物語」が加わった、それもピカ一の作品だ。 竜門卓は失踪した猟犬探しを生業とする探偵だ。 広大な山地を祖父より相続し、愛犬のジョーと共に悠々自適の毎日。 いろいろな依頼を毎日こなす竜門のもとに「盲導犬探し」の依頼が、俺の仕事では無いと一度は断るが…凄く良い、犬との交流がビシビシ伝わってくる、これが稲見一良、谷口ジローの傑作だ。 稲見ー良の原作を含む一連の作品も良い。

2015/03/21

感想・レビューをもっと見る