戦国時代の組織戦略
戦国時代の組織戦略 / 感想・レビュー
スプリント
組織戦略を題材したら豊臣秀長を取り上げざる得ないでしょうね。あとは小早川隆景か。
2021/01/11
maito/まいと
堺屋歴史著書の総決算とも言うべき一冊。信長という偉人のすごさや「秀吉」欄で弟・秀長の功績をこれでもか、と語るなど、堺屋著書読者ならニヤリとさせるところが随所にあり。今年の大河ドラマの主役・官兵衛についても言及するサービスもあります(ちょっと辛口)。難しいポイントを突いているにも関わらず非常にわかりやすく、それでいてページ数少なめ。日本の飛躍時期に焦点を当てている分、家康にはほとんど触れていないところに、堺屋さんの意思を感じるなあ。日本史ファンなら必ず理解して損無し内容ばかり。続編希望!
2014/06/05
hideo
堺屋さんの本は好きだけれど、この本は既発本の焼き直しの部分がかなりある。当時の経済政策と組織改革を、あらためて、読みなおした感じ。
2016/04/20
Koichiro Minematsu
戦国時代を天下統一した豊臣秀吉。織田信長の人材確保を受け継ぎ、そして自らの人材活用と有能な実弟秀長が補佐役に徹したからこそ成し遂げた。猿が天下人になった理由はまさに組織力。
2018/03/10
更紗蝦
「お金」と「組織」と「技術」で戦国時代を分析している点が、いかにも堺屋太一らしいです。秀吉の弟の秀長を補佐役として高く評価している点も独特です。ただし、「急激な経済成長」を「素晴らしいこと」としている点は、いかにも経済目線で文を書いている作家にありがちな価値観だなぁと感じました。急激な経済成長は必ず環境破壊と命の使い捨てがセットになっていますが、この本ではそういった点には触れられていません。(例えば、鉄砲の大量生産のための鉱山開発には命がけの過酷な労働が不可欠ですし、周辺の環境破壊もあったはずです。)
2016/02/27
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