分断した世界 逆転するグローバリズムの行方
分断した世界 逆転するグローバリズムの行方 / 感想・レビュー
hk
「ニューメディアが誕生するたびにバブル崩壊が生じた。新聞の普及はチューリップバブルや南海泡沫バブルを。ラジオは29年のブラックマンデーを。ケーブルテレビは87年の暗黒の木曜日を。ITは投資家層への普及で99年のITバブルを。同じくITは庶民層への普及で08年の住宅ローン担保証券バブルを。それぞれ生成・崩壊させてきた。しかしスマホというニューメディアが普及し、かれこれ10年になろうとしているが、いまのところ新たなバブルが崩壊してはいない。それが不気味である」 冒頭で貴重な知見を得ることが出来た。有り難しだ。
2019/05/14
九曜紋
ベルリンの壁崩壊後、世界は統合に向かう、と誰もが思った。そして起こった経済面でのグローバリゼーションが貧富の差を産み、世界は分断してゆく。現在の米国をみると親トランプ派と反トランプ派の分断があり、移民問題や英国の離脱をめぐるEUの分断がある。国際情勢を巡っては副島隆彦氏や日高義樹氏が主たる情報源だったので、著者である高城剛氏の切り口は私にとっては新鮮だった。
2019/04/27
Kazuo Ebihara
アメリカとヨーロッパに住んだことがある著者が、 自らの肌感覚で欧米の社会・経済・政治論を展開。 過去から今日までの流れを判りやすく解説しています。 元ハイパーメディアクリエーターの高城さん。 只者ではないですね。
2019/08/05
knht
新たな分断が本当に生じてしまうのか?混沌とした世界となってしまうのかもしれない。
2018/06/15
hoven
著者のこれまでの著作と比べると全般的に暗い話が続く。30年前のベルリンの壁崩壊から始まるグローバル社会から、インターネットの普及、さらには世界は分断され始めていという。世界中の話をある時代を区切って語られており、非常に興味深かった。特にイタリアの政治の話は日本ではほとんど耳にしないので参考になる。
2018/06/17
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