かたづの!
かたづの! / 感想・レビュー
nuit@積読消化中
里中満智子先生の描く「かたづの!」、勇気をもらえました!里中先生の作品は久々に読みましたが、先生の漫画は一貫して愛と勇気や希望が得られるものばかり、読み終えたあともしばらくは感動の余韻が残るほど。しかも、この主な舞台が青森の八戸。自分自身が中学の3年間、この八戸で暮らしたことがあったので、今更ながらに自分が住んだことのある土地の歴史を紐解く良い機会にもなりました。
2020/03/05
たまきら
里中さんのマンガなので手に取りましたが、おお~南部の、しかもご縁がある遠野が出てきて大興奮。女性作家が実在した女大名を描いた原作を女性漫画家が描く贅沢よ。遠野物語で有名な妖怪たちもぞろぞろ登場して、とにかくオールスター感があって単なる歴史小説を超えたエンタメ感でした。面白かったです。
2022/08/09
むつこ
里中さん版「かたづの」は、やはり芯の強い女性の決定版のようなしなやかで、小説のイメージ以上に愛されるキャラクターになっていた。いまだに三戸と八戸はどこか反目した関係だけど、南部せんべいは三戸のほうがおいしいと思うし、八戸の女性は芯の強いというより「頑固」のほうが近いだろうな。とにかく、里中先生が描くとは恐れ多い誉だ、ありがとうございます。
2021/12/13
Roko
祢々は剃髪して出家し「清心尼」となりました。そうすることによって叔父から進められる結婚を断ることに成功したのです。この作戦にはビックリしました。表面上は夫のためとしていますが、利直の息のかかった人間を家に入れることを拒むための出家という策略だったのです。親戚であっても手を緩めずに八戸を手に入れようとする利直ってサイコパスだったのかなぁ。そんな人とトコトン戦った清心尼は、本当に偉いと思いました。
2021/08/21
らなん
2019年。江戸時代唯一の女大名、清心尼の生涯を描いた中島京子さんの本を、里中満智子さんが漫画化した本。青森県の南部宗家の孫娘として生まれ、八戸城主養子と結婚した。その後、叔父の策略で、岩手県遠野に領地替えをさせられたが、遠野での独自裁量を認められ、遠野を荒れ地から住み良い地へと発展させた。羚羊(カモシカ)やカッパが出て来て、原作もそうなのか不明だが、それらに助けられているとこは、史実というよりファンタジーっぽかった。
2021/04/03
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